[事例ニュース]
充電池・蓄電池のトーカドエナジー、生産ラインにハンズフリー音声入力を導入
2023年10月30日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
二次電池パックメーカーのトーカドエナジー(本社:東京都大田区)は、大型・小ロットモデルの生産ラインに、作業の効率向上・ミス対策として、アドバンスト・メディアのハンズフリー音声入力システムを導入した。従来は点検項目のチェック・記録を紙で行っていたが、音声入出力に置き換えた。効果として、手書きの記録が不要になり、1台あたりの作業時間が12分30秒短縮された。アドバンスト・メディアが2023年10月30日に発表した。
二次電池(充電池・蓄電池)パックメーカーのトーカドエナジーは、少人数であたる大型・小ロットモデル生産ラインに、作業の効率向上・ミス対策としてハンズフリー音声入力システムを導入した。従来は点検項目のチェック・記録を紙で行っていたが、音声入出力に置き換えた(写真1)。
拡大画像表示
音声入力ソフトウェアにアドバンスト・メディアの「AmiVoice Keyboard」、ハンズフリー音声入力デバイスに同社のバッジ型ウェアラブルマイク「AmiVoice Front WT01」を導入した。
AmiVoice Keyboardでは、英数字/ファンクション/コントロールキーを含むすべてのキーボード入力操作を声で行える。通信を行わないスタンドアロン型の音声認識エンジンを採用し、オフライン環境でも使える。また、AmiVoice Front WT01は、マイク2個の高指向性マイクアレイとノイズキャンセリング機能を搭載し、ハンズ/アイズフリーで使える。高騒音環境下でも高精度に音声を認識する。
トーカドエナジーのハンズフリー音声入力システムでは、複数のディスプレイに手順書と点検シートを映しながら作業を行う。作業完了後に「OK」と声を発すると、次の作業内容が音声ガイダンスで流れる。
導入効果として、作業工程の指示を音声で聞くことで作業漏れを防げるようになった。手書きの記録が不要になったことで、1日の生産台数が1人あたり5台から6台に増え、1台あたり作業時間が12分30秒短縮された。また、ペーパーレスになり、記録用紙の保管スペースを減らしている(図1)。
拡大画像表示