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住友精化、基幹システムをS/4HANA Cloudに移行、チェンジマネジメントで業務部門の意識改革

2023年12月7日(木)IT Leaders編集部

化学メーカーの住友精化(本社:大阪府大阪市)は2023年12月6日、基幹業務システムをクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」で刷新したと発表した。2025年にSAP ERPが保守期限を迎えるのを機に、「RISE with SAP」および「IBM Rapid Move」を用いて移行した。住友精化はシステム刷新を機に経営管理チームを立ち上げ、プロジェクト開始時から継続してチェンジマネジメント活動に取り組み、業務部門の意識改革を促している。

 吸水性樹脂や機能化学品などを製造する化学メーカーの住友精化は、2025年に保守期限を迎えるSAP ERPを、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud, private edition」に移行した。

 合わせて、倉庫管理(EWM)と輸送管理(TM)の新規モジュールを導入した。また、経営管理システムの「Tagetik」を導入し、経営に関する各種レポートの情報収集・加工の自動化を図った。これらのプロジェクトをSAPジャパンおよび日本IBMの支援の下、同時並行で進めた。

 S/4HANA Cloudへの移行作業では、SAPジャパンの「RISE with SAP」および「premium engagementsサービス」、日本IBMの「IBM Rapid Move」(図1)の各移行支援サービスを活用し、設定とアドオンをシェルコンバージョンの方式で段階的に移行した。その際、既存プロセスやデータの変更・削除、新機能の追加などを施している。

図1:日本IBMのSAP S/4HANA移行サービス(出典:日本IBM)
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 プロジェクトを支援した日本IBMは、要件定義をスムーズに行うため、未確定事項を詳細に検討。S/4HANA Cloudに取り込めない機能については代替ツールを選定した。

 住友精化はシステム刷新を機に経営管理チームを立ち上げ、プロジェクト開始時から継続してチェンジマネジメント活動に取り組み、業務部門の意識改革を促している。

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