セイノーホールディングスグループのセイノーロジックス(本社:神奈川県横浜市)は、契約情報の活用によって中南米向けの輸送ルートを見直し、原価を17%削減した。Sansanの契約業務クラウドサービス「Contract One」で管理する約1300件の契約情報を活用した。また、名刺管理サービス「Sansan」で管理する約10万件の顧客情報と契約情報を同一画面内で確認できるようにしている。Sansanが2023年12月11日に発表した。
海上混載輸送事業などを営むセイノーロジックスによると、物流事業においては海外代理店との契約に課題があるという。「多くのケースで自動更新の規約を含むことから、国際情勢や自然災害による原価高騰などの環境変化に対して柔軟に対応しづらい」(同社)。そこで同社は管理・蓄積した契約情報の活用によって、この課題に対処した。
同社は2022年3月にSansanの契約業務クラウドサービス「Contract One」を導入し、約1300件の契約書情報を管理している。それらの棚卸しを行い、見直しが必要な契約を、Contract Oneのキーワード検索やAI要約機能によって容易に特定できるようにした。作業の結果、中南米向けの輸送ルートを見直して17%の原価削減を図っている。
画面1:契約業務クラウドサービス「Contract One」の画面例(出典:Sansan)拡大画像表示
また、同社ではこれまで、自動更新規約が含まれた契約書は本社の管理部門のほか、各部署・営業担当者が個別に管理し、一元化できていなかった。商談にあたる営業部門では、契約更新時期を事前に把握することが難しく、営業活動に契約情報を生かせていなかったという。
Contract Oneには、契約の更新期限が近づくと担当者に通知する契約期限アラート機能がある。同機能により、交渉しやすい契約更新のタイミングを事前に把握できるようになったという。
加えて、2021年1月より利用する名刺管理サービス「Sansan」で、従来、営業担当者が個別に管理していた顧客情報を、契約情報にひも付け、顧客情報と契約情報を同一の画面で確認できるようにして営業の業務効率を向上させている。
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