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NEC、ERPをオンプレミスから「SAP S/4HANA Cloud」に移行、2025年5月に稼働

生成AIによる分析で現在1200以上のアドオンを削減

2024年5月17日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2024年5月17日、同社が利用するERPを、オンプレミスの「SAP S/4HANA」からクラウドの「SAP S/4HANA Cloud」に移行すると発表した。新システムは2025年5月の稼働を予定している。移行にあたっては、生成AIを使った分析などにより、現在1200以上あるアドオンを縮小する。

 NECは、同社が利用するERPを、オンプレミスの「SAP S/4HANA」から、Amazon Web Services(AWS)で動作する「SAP S/4HANA Cloud」に移行する。新システムは2025年5月の稼働を予定している。

 現在、同社のERPには1200以上のアドオンプログラムと、200以上の外部インタフェースがある。移行にあたっては、ERPの標準機能を最大限に活用してカスタマイズを最小限に抑えるクリーンコアアプローチを採用。これにより、運用コストと将来のシステム更新コストを削減する。

 生成AIを、アドオンの整理など移行に伴うソフトウェア開発に適用する。アドオン分析、レポート解釈、仕様書からのコード生成、テストの自動化などのプロセスを自動化する。設計にNECの生成AI「cotomi(コトミ)」を、コードの生成にSAPの自然言語処理用コパイロット「Joule」を利用する。これにより、開発工程を50%省力化する。

 Jouleは、SAPアプリケーションを使った作業を効率化する生成AIアシスタントとしても利用する(関連記事SAP製品に生成AIアシスタント/コパイロット機能を追加する「Joule」を発表)。

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NEC / S/4HANA Cloud / 生成AI / ERP / クラウド移行

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