六元素情報システムは2024年7月2日、Webアプリケーション機能テストツール「ATgo(エーティーゴー)」の画像比較機能を強化し、画像に含まれるテキスト情報をOCRで読み取って差分を検出できるようにしたと発表した。ピクセル情報を比較する従来手法とは異なり、Webブラウザなど環境が異なる場面において、差分がないにも関わらず異なる画像であると見做してしまう事象を防ぐ。
六元素情報システムの「ATgo(エーティーゴー)」は、Webアプリケーションが設計どおりに動作するかの機能テストを自動で実行するツールである。プログラムの変更箇所の動作や影響を調べるリグレッションテスト(回帰テスト)などに向く。
Webアプリケーション画面の操作をレコーディングしてスクリプト化する。スクリプトの手動での書き換えも可能。生成したスクリプト(テストシナリオ)を実行した結果(画面キャプチャー、データベーステーブル、ログ)をエビデンスとしてExcelファイルで出力する。
テスト結果を検証する機能として、改修前後の新旧エビデンスを比較する機能を備える。例えば、新旧で画面キャプチャーがどのように変わったかを検出してレポートを生成する。
今回、画面キャプチャの画像比較機能を強化した。従来はピクセル情報を比較する方法しか選べなかったため、Webブラウザなど環境が異なる場面において、座標のズレが原因で、差分がないにもかかわらず異なる画像であると見做してしまうケースがあったという(画面1)。
拡大画像表示
そこで、画像に含まれるテキスト情報をOCR(光学文字認識)で読み取って差分を検出できるようにした。本来検出したいテキスト部分の差分をクリアに把握できるという(画面2)。
拡大画像表示