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ピュア・ストレージ、転送性能に基づくAIシステム向け月額制メニュー「Evergreen//One for AI」

複数ストレージが協調してリソースを融通する「Pure Fusion」などを発表

2024年7月4日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

オールフラッシュストレージを提供するピュア・ストレージ・ジャパンは2024年7月4日、説明会を開き、米国開催の年次イベント「Pure//Accelerate 2024」で発表した新機能群を説明した。複数のストレージで構成するリソースプールから要件に合ったボリュームを切り出す「Pure Fusion」、AI学習向けに容量を問わずデータ転送性能でメニュー化した従量課金ストレージ、自然言語でストレージの管理が可能なAIコパイロットなどを今後提供する。

 米ピュア・ストレージ(Pure Storage)は、オールフラッシュ構成のストレージを提供するベンダーである。オールフラッシュ構成に特化したストレージ管理ソフトウェアによって性能向上に取り組んでおり、ライト/リードキャッシュも活用して高速化を図っている。インライン重複排除、データ圧縮、スナップショット/レプリケーションなどの主要な管理機能を備えている。

 今回、ピュア・ストレージ・ジャパンは、年次イベント「Pure//Accelerate 2024」(2024年6月18日~21日、米ラスベガス)で発表があった、今後実装する主な新機能を紹介した。

 「Pure Fusion」は、ストレージOSのPurityに加わる新機能である。複数のストレージで構成するリソースプールから、ユーザーが指定した性能や容量に応じてボリュームを自動で切り出して割り当てる。外部のツールではなく、同社製ストレージ自身にこうした管理機能を持たせている(図1)。

図1:ストレージOSの新しい管理機能「Pure Fusion」の概要。複数台のストレージで構成するリソースプールから要件に合致したボリュームを切り出す(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 また、ストレージ管理に生成AIによるコパイロット(Copilot)機能が加わり、チャット画面から自然言語による問い合わせ・指示での管理が可能になる。同社のユーザー数万社のデータから得た洞察をナレッジとして活用し、管理者は、同業他社と比べつつ自社のストレージ利用状況を分析したり、発生したインシデントを調査したりできる。現在は英語のみの対応で、今後日本語にも対応する予定である(図2)。

図2:対話型生成AIによるコパイロット機能の概要。自然言語による問い合わせや指示で、ストレージの管理が可能になる(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 月額制ストレージ利用モデルでは、AIシステムの学習データを格納する用途に向けた新メニュー「Evergreen//One for AI」がアナウンスされている。従来は一般的なシステム向けに、処理性能重視や容量重視などのメニューを設けていた。新メニューでは、AIの学習データのようなデータ量の見積もりが難しいケースで利用しやすいよう、データ容量の制限を設けずにデータ転送性能に基づくプランを提供する(図3)。

図3:AIの学習データを格納する用途に向けた月額制ストレージ利用モデルの新メニュー「Evergreen//One for AI」の概要。データ容量に制限を加えずにデータ転送性能による料金体系となっている(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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Pure Storage / 生成AI / フラッシュストレージ / 従量課金 / サブスクリプション

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