[事例ニュース]
リアルタイム翻訳機のポケトーク、海外事業拡大に向けて経営管理と内部統制を強化
2024年7月18日(木)IT Leaders編集部
リアルタイム翻訳機を開発・提供するポケトーク(本社:東京都港区)は、グローバル市場での事業拡大に伴い、経営管理と内部統制の強化に取り組んでいる。日本オラクルのクラウドERP「Oracle NetSuite」を導入してコンプライアンスに基づく経営管理基盤を整備し、急速な事業成長にも柔軟に対応できるようにしている。日本オラクルが2024年7月17日に発表した。
ポケトークは、約80以上の言語に対応したリアルタイム翻訳機およびソフトウェア/サービスを開発し、日本、米国、オランダの3拠点で事業を展開している。現在、欧州、アジアでの市場開拓に取り組んでいる(画面1)。
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こうした中、新規株式公開(IPO)や将来の事業拡大に対応可能な経営管理基盤の構築と迅速な監査の実現が課題となっていた。同社では、従来のシステムはデータの整合性を保つことが難しく、新規株式公開(IPO)の監査に多くの時間・費用を要することが懸念されていた。また、複数のシステムや表計算ソフトを利用していることで、業務やレポート作成における工数の負担や、コーポレートガバナンスにおける透明性や正確性に課題があったという。
そこで、新しい経営管理基盤として日本オラクルのクラウドERP「Oracle NetSuite」を導入。販売、仕入れ、在庫、請求、自動仕訳のシームレスな連携のほか、アクセス権限、監査証跡機能、ワークフロー承認機能が備わっている。これにより、データ改竄などのリスクを減らして内部統制を強化し、IPO監査にかかる時間を短縮する。
「株式上場を視野に入れた急速なビジネス成長とグローバル展開を支えるためには、拡張可能なシステムと法規制への対応が必要だった。各拠点のビジネスを1つのシステムで管理する新たな経営管理基盤が、適切なグローバル経営管理を可能にしている」(ポケトーク)