ラックは2024年8月6日、レガシーマイグレーションサービス「MAJALISモダナイゼーションサービス」を提供開始した。アクセンチュアのマイグレーションツール「MAJALIS(マジャリス)」を利用してCOBOLをJavaに変換する。ラックの知見を生かし、安全な移行を支援するとしている。価格は個別見積もり。
ラックの「MAJALISモダナイゼーションサービス」は、メインフレームで稼働するCOBOLアプリケーションをJavaに変換する、レガシーマイグレーションサービスである(図1)。
図1:レガシーマイグレーションサービス「MAJALISモダナイゼーションサービス」の概要(出典:ラック)
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既存データの分析、Javaへの変換、新旧データの一致検証までを自動化する。これにより、移行にかかる工数と時間を削減する。
コード変換には、リライトツール「MAJALIS(マジャリス)」を利用する。カルテック・エスキューブが開発し、アクセンチュアが2019年に知的財産を得たツールで、COBOLだけでなく、複数メインフレームのJCL、PL/I、EASY、アセンブラ、RPGなども変換可能である。
セキュリティ事故やデータ滅失、情報漏洩などのリスクに対し、セキュリティベンダーであるラックの知見を生かし、安全な移行を支援するとしている。サービス利用の流れは以下のとおり。
- 既存システムの分析
- 要件を分析し、資産の棚卸しを実施。移行性と変換機能の適合性を評価する
- 変換ツールの適合性を確認し、事前検証を実施する
- 設計
- 評価結果から変換設計を実施する。非互換機能は新規設計する。
- 各種部品を設計する
- 開発
- コード資産を変換する。必要に応じて変換ツールをカスタマイズする。
- 各種部品を開発する
- テストと移行
- 現状と新システムを比較するテスト、結合テスト、総合テストを実施する
- システムで扱うデータを移行する