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日本IBM、AI活用支援のSIを体系化、業界や顧客接点ごとにカスタムで提供

2024年8月8日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本IBMは2024年8月8日、SIサービス群「デジタル変革のためのAIソリューション」を発表した。AIのビジネス活用を支援する包括的なSIサービス群として体系化、業界や顧客接点ごとにカスタム型で提供する。各ユースケースに合わせたAIシステムの構築支援を、クラウド基盤、AIミドルウェア、業務アプリケーションのカスタマイズなどを組み合わせて提供する。

 日本IBMの「デジタル変革のためのAIソリューション」は、AIのビジネス活用を支援するSIサービス群である。業界や顧客接点ごとにカスタム型で提供する。各ユースケースに合わせたAIシステムの構築支援を、クラウド基盤(Red Hat Openshift)、AIミドルウェア、業務アプリケーションのカスタマイズなどを組み合わせて提供する(図1)。

図1:AI活用支援サービス群を「デジタル変革のためのAIソリューション」の全体像(出典:日本IBM)
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 IBMは2024年3月、既存のSIサービス群「IT変革のためのAIソリューション」を提供開始した。今回、同サービス群を拡張し、顧客企業のビジネス変革も含めた全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。

 SIサービス拡充の背景について同社は、「AIを活用してビジネス価値を実現するには、個別分散的な取り組みから脱却し、業界データや自社データの有効活用の促進、AIスキル・ノウハウを持った人材の拡充といった施策を早期に実施していくことが必須。このための体制や環境を整備することが求められている」と説明する。

 デジタル変革のためのAIソリューションは、(1)「AI活用プラットフォーム」、(2)「AI戦略策定とガバナンス」、(3)「ビジネス変革のためのAI」、(4)「IT変革のためのAI」の4つで構成する。ニーズに応じて、いずれからでも導入が可能。以下はそれぞれの概要である。

(1)AI活用プラットフォーム
 大規模言語モデル(LLM)、データ基盤、ガバナンス機能、アプリケーション開発・実行機能など、AI活用の基盤となるシステムを提供する。サービスメニューの1つ「IBM Consulting Advantage」では、サードパーティーのLLMを含む幅広いAIサービスを統合して利用できるようにする。生成AIアシスタント「IBM Consulting Assistants」では、チャットを介して議事録の作成、資料の要約、翻訳、コード生成などが可能である。

(2)AI戦略策定とガバナンス
 全社横断でのビジネス価値創出に向けたAI戦略とガバナンスの実現を支援する。IBMがグローバルで蓄積した各業界・業務のAI知見を活用し、部門横断的な事業価値創出につながる重点領域の特定、技術進化を見据えたAI活用方針策定、本格活用におけるリスクを統制するためのガバナンス体制の確立など、「攻め」と「守り」の両面における全社の戦略・組織・プロセス・人材を共創する。

●Next:「ビジネス変革のためのAI」「IT変革のためのAI」のサービス内容

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