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ノーリツ、経験と勘による営業スタイルをデータ駆動型に、BIツール「Domo」を活用

2024年10月3日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

給湯機器・温水暖房機器メーカーのノーリツ(本社:兵庫県神戸市)は、データドリブン組織への変革を実現し、営業本部の9割以上の社員が日常的にドーモのクラウド型BIツール「Domo」を活用し、戦略的な営業活動につなげている。ドーモが2024年10月3日に発表した。

 ノーリツは、給湯機器、温水暖房機器、厨房機器を中心に、住宅設備関連の製品・サービスを製造・販売している。営業先は大手ガス会社の代理店、工務店、リフォーム会社、建材メーカー、ハウスメーカーなど多岐にわたり、営業方法や取り扱うデータがそれぞれで異なっている。

 同社の営業本部はこれまで、Excelを活用しながら、経験と勘による営業スタイルを続けてきたという。これを改め、データドリブンな組織を構築するべく、2020年に「デジタルイノベーション推進室」を新設した。その際、Excelから移行しやすい点などを評価してドーモのクラウド型BIツール「Domo」を採用した。

 Domoは、経営や営業活動の判断に必要な情報を統合して視覚化・共有する。部門ごとに分散管理しているデータベースやクラウド上の外部データなどをコネクタを介して統合し、ダッシュボードで一元的に可視化する。これにより、適切なビジネス判断を素早く下せるようにする。

 ノーリツは、導入から1年以内で、Excelで管理していた営業数値をすべてDomoに移管した。営業本部の9割以上の社員が日常的に同ツールを活用している。属人的なデータ・情報管理を廃止し、統一した指標をリアルタイムで共有するデータドリブンな業務環境を構築した。

 導入効果として、会議資料や顧客に提出するレポートの作成時間が減り、営業からの資料作成依頼もなくなった。また、他部署の売上状況をリアルタイムで把握できるようになったことで、特に新商品発売時には部門間での競争意識が高まり、社内に活気が生まれたという。

 ドーモは、ツールとしてDomoを導入しただけではデータドリブンな組織は実現せず、データ活用を推進するデータアンバサダーの存在が重要だとしている。ノーリツでは、デジタルイノベーション推進部長がデータアンバサダーを担っている。

 ノーリツは、データ活用を促進するため、まずはデータに触れてもらうことを目的に、現場が希望するダッシュボードをすべて作成した。また、データ活用を積極的に取り組んだ支店の成果を公開し、全社員の前で表彰してモチベーションを高めた。さらに、具体的なデータ活用方法を説明する場を設け、成功体験を社内に浸透させていった。各エリアから1人ずつDomoサポーターを任命するなど、データ活用を推進する体制づくりにも力を入れた。

 ノーリツの営業本部は導入効果について、「半ば強制的にDomoでデータ活用を推進した。最初はExcelに慣れ親しんだ社員から反発があったが、その後、生産性が上がっていることを実感すると、不満の声は質問へと変わっていった。営業の行動や発言が変わっていった実感がある。今後は、この行動変容を、戦略的な営業活動へとつなげていく」としている。

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