[事例ニュース]
オリックス、財務系基幹システムを刷新、取引や資金決済の承認フローをシステム化
2024年11月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
オリックス(本社:東京都港区、大阪市西区)が財務系基幹システムを刷新した。日鉄ソリューションズ(NSSOL)の金融機関・商品向け財務管理・融資管理アプリケーション「ConSeek TM」を導入、新システムは財務部における資金取引やデリバティブのキャッシュマネジメント/会計/リスク管理などを担う。NSSOLが2024年11月7日に発表した。
オリックスが財務系基幹システムを刷新した。日鉄ソリューションズ(NSSOL)の金融機関・商品向け財務管理・融資管理アプリケーション「ConSeek TM」を導入、新システムは財務部における資金取引やデリバティブのキャッシュマネジメント/会計/リスク管理などを担う(図1)。
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財務管理システムの刷新により、取引や資金決済の承認フローをシステム化し、ペーパーレス化を実現。資金決済データとの連携や金利更改が自動化され、帳票作成を含めてこれまで手作業だった事務作業をシステム/ペーパーレス化した。また、システムをSaaSとして利用可能になったことで、制度改正対応のバージョンアップが容易になり、システム運用保守にかかる作業負荷も低減している。
ConSeek TMは、NSSOLが顧客企業のSIサービス実績を基に開発・提供する、金融機関向け統合経営管理アプリケーションパッケージ「ConSeek」(図2)の財務管理・融資管理モジュール。オリックスのようなリース・事業法人に対しては、銀行と同じ金融商品を管理することから財務管理システム向けに機能を拡張して提供している。
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ConSeek TMにおける管理対象の金融商品は、ローン、社債・CP発行、当座貸越、債権流動化などの調達取引や定期預金・グループ貸付などの資金運用、さらにデリバティブ・有価証券運用など。レポート出力は、GUI画面からユーザー自身で抽出条件・出力項目を設定して出力可能。ユーザーに合わせた帳票テンプレートの登録も可能である。
機能の追加・拡張は、モジュールとして用意する標準機能の場合は軽微なシステム対応作業のみで可能。金融機関向けとして、リスク管理機能(時価計算、感応度計算、VaR計算、将来シミュレーション)の充実をうたう。