[事例ニュース]

ダイキン工業、空調機の点検作業をメタバース上で体験できるサービスエンジニア向け研修を開始

2024年11月22日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ダイキン工業(本社:大阪府大阪市)は、メタバースを利用したサービスエンジニア向けの体験型研修を2024年10月に開始した。B2Bメタバースサービス「Microsoft Mesh」上に空調機点検・診断ができる仮想空間を構築し、より現場環境に近いかたちで研修を受けられるようにした。システム構築を支援したNECが2024年11月22日に発表した。

 ダイキン工業は、サービスエンジニアの人手不足対策として、メタバースを利用した体験型研修を2024年10月に開始した。新人の育成期間短縮を狙う。これまでOJTでしか学ぶことができなかった経験/教育を仮想空間で実現する(写真1)。

写真1:ダイキン工業が開始した、メタバースを利用したサービスエンジニア向け体験型研修の様子(出典:NEC)
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 メタバースのシステム基盤には、社内やB2Bの利用に適した日本マイクロソフトの「Microsoft Mesh」を採用した。この上に実際の現場と同様に空調機の点検と診断ができる仮想空間を構築。メタバースを操作するデバイスにはMetaのVRヘッドセット「Meta Quest 3」を用いる。システム構築をNECが支援した。

 メタバース内での研修では、あらかじめマニュアルで学んだロジック、現場で得られる運転データ、視覚要素などを基に不具合が出ている空調機を点検する。仮想空間内での所作や行動データをレポートに記録し、作業の振り返りや教科書手順との比較ができる支援機能も備えている。従来の対面での実機実習では難しかったリアルな現場環境体験が得られるとしている。

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