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2024年11月25日(月)IT Leaders編集部

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　NECの「先端技術コンサルティングサービス」は、NEC研究者が持つ知見を活かし、技術の活用や業務改革を支援するコンサルティングサービスである。生成AI、AIコンピューティング、マテリアルズインフォマティクス（MI）、AIセキュリティなどを活用するための知見とノウハウを各事業領域のユーザーに提供する（図1）。

図1：「NEC先端技術コンサルティングサービス」の概要（出典：NEC）
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　コンサルティングでは、(1)先端技術のアドバイザリ、(2)先端技術の導入支援、(3)技術・知財の創出支援の3つを提供する、価格は個別見積もりで、1カ月あたり500万円から（ハードウェアやSI構築費用などは含まない）。

1. 先端技術アドバイザリーサービス
   • 技術トレンド講義：先端技術の動向調査に向け、知見提供とレクチャーを実施
   • 技術ビジョン・戦略策定支援：技術ビジョンや戦略策定に向け、調査やアドバイスを実施
2. 先端技術導入支援サービス
   • 技術導入支援：先端技術導入検討のためのコンセプト検証、簡易的な実証実験を実施。NECの技術やオープンソースを用いて検証とレポートを作成
   • 検証環境構築：NECの技術やオープンソースを用いて、企業が自由に検証するためのシステム構築と初期検証を実施
   • 技術利用トレーニング：企業内に構築した先端技術利用環境の使い方を、利用者に伴走してOJTトレーニングを実施
3. 技術・知財創出支援サービス
   • 支援：企業の研究開発活動にNECの研究者が伴走。技術や知財創出の一部を支援
   • 請負：企業の技術と知財創出を請負

      

　なお、同サービスは、一部のユーザーと先行で実施した取り組みで成果が得られたことから、正式提供に至った。今後、同サービスの提供先業種を順次拡大する予定である。

　先行ユーザーの1社が、再生プラスチック製造メーカーの丸喜産業（本社：富山県高岡市）である。材料開発をAIで効率化するMI領域の技術を応用し、再生プラスチックの製造を効率化する実証実験を2024年9月に実施した。この結果、再生プラスチック製造における廃プラスチックの配合と調色に要する作業時間を、経験が浅い作業員でも半減できることを確認した。

　生産計画や配送計画の最適化を支援した先行ユーザー事例もある。NECが提供する「経営・業務最適化コンサルティングサービス」の構想策定プロセスにおいて、研究者が先端技術による解決策の目利きを支援する取り組みとして実施した。量子コンピューティング技術や数理最適化技術の知見を活かし、生産計画や配送計画を最適化することで、複雑な業務の課題解決を支援した。