[市場動向]

NSSOL、社長をデジタルヒューマン化した「デジタル玉置社長」を開発、イベント登壇や社員・顧客との対話をこなす

2024年11月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2024年11月25日、代表取締役社長の玉置和彦氏をモデルとしたデジタルヒューマン(通称:デジタル玉置社長)を開発したと発表した。企業向けデジタルヒューマン技術を提供するデジタルヒューマンと共同で開発した。海外拠点を含む国内外のイベントに登壇させるほか、本人の経験・思考を学習データとして、社員や顧客との対話応答などに活用していく。

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、代表取締役社長の玉置和彦氏をモデルとしたデジタルヒューマン(通称:デジタル玉置社長)を開発した。海外拠点を含む国内外のイベントに登壇させるほか、本人の経験・思考を学習データとして、社員や顧客との対話応答などに活用していく予定である(写真1)。

写真1:リアル玉置社長(左)と、デジタル玉置社長(右)(出典:日鉄ソリューションズ)
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 デジタルヒューマンは、人間の姿や動作、感情表現を含む表情を精巧に再現したキャラクターに、AIなどを使った対話型のコミュニケーションを担わせる技術である。「新たな顧客体験として、また労働人口の減少などの社会課題を解決する技術として注目が集まっている」(同社)。

 デジタル玉置社長は、本人(オリジナル)の3D写真と音声を基に、見た目と声を再現した(音声は多言語に対応)。対話型生成AIと連携し、会話内容と学習データに基づいてリアルタイムに対話可能であり、対話に合わせて表情やアクションなどの視覚効果を表現する。

 写真2は、イベントに登壇させた例である。NSSOLは、デジタル玉置社長によるスピーチ動画をNSSOL公式YouTubeで公開している。

写真2:デジタル玉置社長の活用シーンの1つ。イベントでの登壇(出典:日鉄ソリューションズ)
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 NSSOLは2024年8月、企業向けデジタルヒューマン技術を提供するデジタルヒューマンとの間で販売代理店契約を締結している。デジタル玉置社長も同社と共同で開発した。NSSOLは今後、デジタルヒューマンの社会実装など外部サービスを提供する。

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