[新製品・サービス]

2024年11月27日(水)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　NECは、図表の内容を読み取ってデータ化する生成AIサービスを2025年1月から提供する。業務マニュアルや商品カタログなど、図表を含む書類を生成AIで解釈できるようになる。金融・医療・製造業のユーザーを中心に提供する（図1）。

図1：生成AIで図表の内容を読み取った例（出典：NEC）
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　図表の読み取り作業は従来、多くの時間をかけて人が行ってきた。AIを用いて自動で読み取る技術もあったが、文字の読み取りや図表の判別などに機能が限定されており、文字や図表の間の位置関係で表現した文脈を理解することができなかった。

　今回のサービスでは、図表の意味や形式を考慮し、文字や図表の間の位置関係によって表現した文脈を損うことなく、内容を自動で読み取る。これにより、業務マニュアルや商品カタログなど図表を多く含んだ書類を生成AIで活用しやすくなった。

　損益計算書やプロセスフロー図、組織図など、専門性の高い業務特化した図表をデータ化することで、大規模言語モデル（LLM）のファインチューニングに必要な追加学習やRAG（検索拡張生成）による社内文書検索などに活用できるようになる。専門業務に特化したAIを構築することが可能になる（図2）。

図2：生成AIで読み取る図表の例（出典：NEC）
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