金属熱処理加工会社の多摩冶金(本社:東京都武蔵村山市)は、設備修理の進捗を管理してタスク漏れを防ぐことを目的に、保全管理システムを導入した。ミロクリエの保全管理クラウドサービス「ミロクルカルテ」を活用して、修理タスク漏れを80~90%削減したという。ミロクリエが2025年3月14日に発表した。
東京都武蔵村山市の多摩冶金は金属の熱処理加工を行うメーカーである。航空・宇宙・防衛産業、精密機械や電気部品、レーシングカー用品など広範な領域の製造を支えている(写真1)。
写真1:多摩冶金の工場(出典:多摩冶金、ミロクリエ)拡大画像表示
同社はこれまで、設備の修理などを行う設備保全のタスク管理をExcelで行っていたが、複数人が同時に編集することが難しく、設備の修理状況を修理チーム内で共有しにくい問題を抱えていた。「修理が止まっている原因が部品待ちなのか担当者が休みなのかも分からなかった。作業内容も検索しないと分からないため、修理のタスク漏れも発生していた」という。
これらの課題を解決するため、ミロクリエの設備保全クラウドサービス「ミロクルカルテ」を導入した。同サービスは、現場担当者も使いやすいシンプルなUIを特徴とし、保全計画、作業進捗、部品管理など、設備保全に関する情報を一元管理し、「作業ボード」(ダッシュボード)で可視化する(画面1)。
画面1:設備保全クラウドサービス「ミロクルカルテ」の作業ボードとモバイル通知画面の例(出典:ミロクリエ)拡大画像表示
同サービスに備わる作業ボードにより、修理状況をリアルタイムに可視化できるようになった。「今、何が故障していて、修理作業がどこで止まっているのかを一目で確認でき、『現在、この修理はどこまで進んでいるか?』といった確認が不要になった」(多摩冶金)。
多摩冶金によると、すべてのタスクを一目で確認できるようになったことで、修理タスク漏れも体感で80~90%減ったうえ、データを蓄積・分析することで、設備保全計画の精度向上を図ることができたという。現在は修理チーム内での活用に限られているが、今後は工場作業員や保全担当者などへと適用領域を拡大する予定である。
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