[新製品・サービス]
NTT Com、製造や金融など業界特化のAIエージェント基盤を構築するSIを提供
2025年6月19日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2025年6月19日、製造や金融など各業界に特化したAIエージェントシステムを構築するSIサービスを提供開始した。「製造業の特許文書を作成するシステム」といったAIエージェントを短納期・低コストで構築する。社内ナレッジ検索や提案資料作成など20種の汎用エージェントを用意している。AIエージェントの開発・実行基盤としてエクサウィザーズの「exaBase Studio」などを利用する。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com、2025年7月に社名をNTTドコモビジネスに変更予定)は、製造や金融など各業界に特化したAIエージェントシステムを構築するSIサービスを提供開始した。
「製造業の特許文書を作成するシステム」「金融業の金融商品を顧客に提案するシステム」といったAIエージェントを短納期・低コストで構築する。AIエージェントの開発・実行基盤としてエクサウィザーズの「exaBase Studio」などを利用する。
図1:業界に特化したAIエージェントシステムの構成要素となる、5カテゴリー20種の汎用エージェント(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
システムの構成要素として5カテゴリー20種の汎用エージェントを用意して、社内ナレッジ検索や提案資料作成などの業務をカバーする(図1)。初期ターゲットは、業務の専門性が高い業界として金融、公共、製造を設定。今後は全業界をターゲットにして2026年時点で200種のAIエージェントを目指すとしている。
図2:製造業の特許文書を作成するエージェントシステムの構成(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
図2は、製造業の特許文書を作成するエージェントシステムの構成例である。ユーザーは、業務ヒアリングエージェントにアイデアを入力し、対話しながら特許となりうるポイントを整理。社内ナレッジ検索や外部情報リサーチを司るエージェントが社内知財アイデアや出願済特許の情報を収集する。最後に、文書作成エージェントが特許出願に必要な出願書類を作成する(画面1)。
画面1:製造業の特許文書を作成するエージェントシステムの画面例(出典:NTTコミュニケーションズ)拡大画像表示
写真1:NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部 ジェネレーティブAIタスクフォース長の荒川大輝氏拡大画像表示
各業界に特化したAIエージェントシステムのSIを提供する理由として、NTT Comは、業界ごとの専門性をカバーしたシステムをこれまで提供できていなかったことを挙げる。「業界知識を取り入れ、業務プロセスを理解し、個社ごとにカスタマイズし、実際に業界・業務で使える形で届ける」(同社ビジネスソリューション本部の荒川大輝氏、写真1)。
また、AIエージェントと人間が協働型で処理を実行できることも重要だとして、「AIの迅速さと、人の判断力・チェックを組み合わせたハイブリッドな業務遂行が求められる」(荒川氏)と説明した。
加えて、企業のセキュリティポリシーと合致したシステムが求められる。これについては、データセンターやネットワークのほか、生成AIのデータセキュリティを担う仕組みとして、生成AIへの入出力が適切かをチェックするガードレールや、データを秘匿化したまま分析結果を得る秘密計算技術をSIサービスに組み込む(関連記事:NTT Com、RAG用データ構造化ツール「rokadoc」と生成AIガードレール「chakoshi」を公開)/関連記事:NTT Com、クラウド型の秘密計算サービス「析秘」を提供、Webブラウザから利用可能)。
AIエージェントへの取り組みは、2025年5月28日に締結したエクサウィザーズとの業務提携契約の一環である。NTT Comは、エクサウィザーズのexaBase Studioなどの製品を販売するのに加えて、AIシステム基盤を両社共同で整備する。
NTTコミュニケーションズ / AIエージェント / SI / 生成AI / エクサウィザーズ / 協業・提携 / NTTドコモビジネス
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