[事例ニュース]

建設調査の陸洋コンサルタント、クラウドCRMを活用して業務管理システムを構築

「Zoho CRM」で紙とExcelで行っていた案件/原価管理を一元化

2025年9月17日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

建設工事の調査・分析を提供する陸洋コンサルタント(本社:福岡県福岡市)は、クラウドCRMを活用して業務管理システムを構築した。「Zoho CRM」を導入して、業界特有の業務フローを維持しながら、紙とExcelで管理していた案件情報、原価、進捗の管理を一元化している。ゾーホージャパンが2025年9月16日に発表した。

 福岡県福岡市の建設コンサルタント会社、陸洋コンサルタントは、年間約300件の建設調査を受託し、調査対象は年間1200戸に上る。

 調査では、1棟あたり平均250枚の写真を撮影するなど、膨大な情報量を扱うが、これまでは情報をすべて紙に出力し、その後にExcelに転記していた。また、請求書は現場や監督単位で発行する必要があり、非効率な入力作業と情報共有の遅れが大きな業務上の負荷になっていたという。

 これらの課題を解決するため、ゾーホージャパンのクラウドCRM「Zoho CRM」(画面1)を導入した。ユーザーが管理項目やタブを設計できるカスタマイズ性を生かして「現場」タブを作成し、3層構造の顧客情報管理や、写真枚数に応じたインク代の自動計算など、業界および自社特有の業務を反映した業務管理システムを構築している。

画面1:陸洋コンサルタントが導入・構築した「Zoho CRM」の画面例(出典:ゾーホージャパン)
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 「現場」タブに、調査内容、担当者、進捗ステータス、詳細な原価、利益率、などの各情報をひもづけて一元管理している。報告書の印刷枚数や交通費などの経費を入力すると原価や利益率が自動算出されるようになった。

 また、案件の進捗状況を全社でリアルタイムに可視化したことで、情報の抜け漏れや伝達ミスが減り、部署間の連携がスムーズになり、担当者によっては、1日あたり約4時間の業務時間短縮」という効果も得られたという。

 今後はCRMに蓄積されたデータを活用し、担当した案件の写真枚数や棟数といった客観的なデータから、個々の社員の作業負荷や貢献度を可視化して、より公正な人事査定制度の構築を目指していくという。これまで評価が難しかった調査担当者や制作担当者の実績を正確に把握して評価に反映させていくことを計画している。

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