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キューサイが顧客データ基盤を刷新、AIを活用した顧客理解とマーケティング自動化を実践

CDP/MAにTreasure Dataを導入、“究極のパーソナライゼーション”を目指す

2025年11月10日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

健康食品・化粧品メーカーのキューサイ(本社:福岡県福岡市)は2025年11月4日、CDP(顧客データ基盤)とMA(マーケティング自動化)を同年10月に導入したと発表した。トレジャーデータの「Treasure Data CDP」「Engage Studio」「AI Agent Foundry」を導入し、AIを活用しながら顧客理解を深化させ、複数の顧客接点を活用した販促活動を自動化することを目指す。トレジャーデータが2025年11月4日に発表した。

 「キューサイの青汁」で知られる福岡県福岡市の健康食品・化粧品メーカー、キューサイ。同社は年齢を重ねることを前向きにとらえる「ウェルエイジング」を企業理念に掲げ、ケール青汁事業を中心に、スキンケア事業、サプリメント事業など多岐にわたる製品を展開している。

 同社は製品の販売戦略として、TV通販、ECサイト、リテール事業を軸とするマルチチャネルを展開、その過程で各チャネルの顧客データの統合を進めてきた(関連記事青汁のキューサイ、TV通販番組制作にAIを活用し効果を確認)。しかし、チャネルの多様化や顧客行動の複雑化などの影響で、顧客のニーズを正確に把握し、販促のアクションを適切なタイミングで実施することが難しくなっていたという。

図1:AIエージェントによる顧客データ分析とマーケティング自動化による業務の変化(出典:キューサイ)
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 こうした課題に対処すべく、マーケティングの強化策としてCDP(顧客データ基盤)とMA(マーケティング自動化)に着目。2025年10月に、トレジャーデータのCDPクラウドサービス「Treasure Data CDP」、MAツール「Engage Studio」を採用。合わせて、Treasure Data CDPで利用可能なAIエージェント「AI Agent Foundry」を導入し、新たな顧客データ基盤を構築した(図1)。

 AI Agent Foundryを用いて、CDPに蓄積した顧客データと財務データを分析するAIエージェントを、自社のエンドユーザー(経営層、マーケティング担当、現場担当)ごとに用意。それぞれが意思決定から日々の業務までを支援する。顧客の興味・関心や購買行動の予測精度を高め、潜在ニーズの発掘やLTV(顧客生涯価値)の向上につながる施策立案が可能になるという(関連記事AIエージェント、CDPとの統合─トレジャーデータがMAツール「Engage Studio」の強みをアピール)。

 Engage Studioは、AIが導き出すインサイト(洞察)に基づき、メール、LINE、Webサイト、オフラインなど複数チャネルを横断して、顧客一人ひとりに適したメッセージをリアルタイムに配信。従来の一斉配信では難しかったパーソナライズドな顧客体験の実現に向けて活用していく。

 キューサイ 執行役員の小森谷裕之氏は今後、CDP、MA、AIエージェントを活用していくことで、「顧客一人ひとりの状態やニーズを深く理解し、それぞれに最適な商品・サービス・情報を届ける究極のパーソナライゼーションの実現を目指す」としている。

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