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金融業向けAPI公開基盤「Resonatex」のユーザー認証に、金融機関独自のIDが使える新プラン─BIPROGY

2025年9月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

BIPROGYは2025年9月17日、金融機関向けAPI公開基盤サービス「Resonatex」のユーザー認証・認可に金融機関独自のIDが使える新プラン「ホワイトIDプラン」と、オプションサービス「パスキー認証オプション」を追加すると発表した。同年10月1日から販売する。

 BIPROGYの「Resonatex(レゾナテックス)」は、金融機関が金融サービスを短期間で立ち上げて提供するためのAPI公開基盤サービスである。同基盤の下、フロントアプリケーションを開発するFinTech企業に向けて、インターネットバンキング機能などを利用可能なAPIをクラウド上で公開できる。2017年の提供開始以降、15の地方銀行・信用金庫が採用し、20以上のフロントサービスと連携している。

 既存の「AduMEプラン」では、金融機関の顧客がバンキングアプリなどから残高照会などの口座操作を行う際の認証・認可用IDに、BIPROGYが発行・管理する共通ID「AduME(アヅミ)」を用いている。IDをBIPROGYが用意することで、金融機関は低コストかつ早期にサービスを立ち上げられるメリットがある。

図1:金融機関向けAPI公開基盤「Resonatex」に追加した「ホワイトIDプラン」と「パスキー認証オプション」の概要(出典:BIPROGY)
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 今回、この認証・認可IDに、金融機関独自のIDが使える「ホワイトIDプラン」を追加した。顧客に専用のID基盤を提供し、自社ブランドを冠したIDを発行できるなど、カスタマイズの自由度が高いのがメリットとしている。「金融機関では、フロントチャネルや非対面サービスの拡大に伴い、Webやアプリ、店舗に分かれていた顧客接点をIDで一元化する動きが加速している」(BIOROGY)ことを受けて新プランを追加した。

 関連して、ID認証にパスキー認証を利用できる「パスキー認証オプション」を用意した。パスワードレス型の認証方式により、顧客の使い勝手が高まるほか、フィッシング詐欺対策の強化につながる(図1)。

 なお、ホワイトIDプランとパスキー認証オプションは、先行導入行として百五銀行(本店:三重県津市)での採用が決まっている。百五銀行での本番稼働は2026年度上期を予定している。

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