セールスフォース・ジャパンは2025年9月24日、営業担当者育成AIエージェント「Agentforce セールスコーチング」を発表した。営業部門の用途に特化したAIエージェント製品「Agentforce for Sales」の新機能として、同年10月から提供する。属人的になりやすい営業スキルの育成を仕組み化し、商談の質と成約率を高める。
セールスフォース・ジャパンの「Agentforce セールスコーチング」(画面1)は、営業担当者の育成を支援するAIエージェントである。属人的になりやすい営業スキルの育成を仕組み化し、商談の質と成約率を高めるとしている。

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営業部門の用途に特化したAIエージェント製品「Agentforce for Sales」の新機能(アドオンライセンス)として提供する(関連記事:セールスフォース、営業業務に特化したAIエージェント「Agentforce for Sales」を日本語で提供開始)。
同社の調査によると、営業チームの半数以上がトレーニングの一環として「営業戦略レビュー」や「業績レビュー」を実施している一方で、ロールプレイセッションなどのイネーブルメント活動には十分な時間を割いていないという。「営業マネジャーがすべての商談および担当者に個別でコーチングを行うには、時間やリソースに限界がある」(同社)。
そこで、Agentforce セールスコーチングでは、担当者による顧客対応のロールプレイをAIエージェントが相手役となって行い、リアルタイムのフィードバックを通じて提案力を継続的に強化するとしている。
顧客に対する説明や提案、異論・反論があった場合の切り返しをAIが再現する。CRM上の商談履歴や担当者のパフォーマンスに基づき、担当者ごとに最適な指導を自動生成する。コーチングの有無による成約率・失注率の変化も把握できる。