[調査・レポート]
企業の7割弱がWindows 11を導入済み、1割はWindows 10の利用継続を希望─ノークリサーチ
2025年9月29日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
ノークリサーチは2025年9月29日、Windows 10からWindows 11への移行状況の調査結果を発表した。同年8月時点で68.1%の企業がWindows 11を導入済みである一方、9.9%はWindows 10の利用継続を希望している。また、Windows 11を導入しているが、サポート終了後もWindows 10のPCが残存すると回答した企業は24.4%だった。
ノークリサーチは、Windows 10からWindows 11への移行状況を調査した。2025年10月15日のWindows 10のサポート終了を目前にした、同年8月22日~25日に、企業でIT管理/運用に関わる担当者(有効回答数955人)を対象に調査を実施した。
調査時点で、68.1%の企業がWindows 11を導入済みと回答した。Windows 11を未導入の企業が19%、「把握できていない」が9.5%、「あてはまるものがない」が3.5%だった(図1)。
図1:Windows 11の導入状況(出典:ノークリサーチ、2025年8月調査)拡大画像表示
Windows 11を導入済みの企業であっても、社内のすべてのPCを移行済みというわけではない。Windows 11を導入済みだがWindows 10のサポート終了後もWindows 10が残存するとの回答が全体の4分の1、24.4%に上った。
調査では、Windows 11の導入に関する考え方を複数回答で尋ねている。「Windows 11導入のメリット/必要性を理解できない」との回答は、企業規模が大きいほど多かった。年商5億円未満(549人)の3.3%、年商500億円以上(161人)の8.1%がそう回答している。
OSの更新方法については、「ハードウェア(PC)ごと入れ替える」企業が27.5%、「既存のハードウェアを維持してOSを更新する」が32.5%だった(図2)。ノークリサーチは、「Windows 11にはハードウェア稼働条件を設けている。PCごと買い替える企業のすべてが積極的な需要から買い替えを選択しているわけではない」と見ている。
図2:Windows 11への移行方法(出典:ノークリサーチ、2025年8月調査)拡大画像表示
自社のセキュリティ要件などからWindows 11に移行すべきか、多少のリスクや不都合があってもWindows 10の利用を継続したいかについても尋ねている。これには、多くの企業がWindows 11に移行すべきと回答した。Windows 10の利用を継続したいとしたのは9.9%で、企業規模が小さいほどそう答えている(図3)。
図3:Windows 10の利用を継続するかどうかのポリシー(出典:ノークリサーチ、2025年8月調査)拡大画像表示

































