NECは2025年10月29日、「VMware Cloud Foundation(VCF)」ベースのプライベートクラウドサービス「NEC Private Cloud Infrastructure powered by VMware」を発表した。NECのデータセンターにユーザー専有のVCF実行基盤を構築して提供する。
NECの「NEC Private Cloud Infrastructure powered by VMware」は、サーバー仮想化基盤に、Broadcomの「VMware Cloud Foundation(VCF)」を利用するプライベートクラウドサービスである。NECのデータセンターにユーザー専用のハードウェアを設置してVCFを構築してサービスを提供する(図1)。
図1:プライベートクラウドサービス「NEC Private Cloud Infrastructure powered by VMware」の概要(出典:NEC)拡大画像表示
VMware基盤の運用メニューとして、ユーザーが運用する「マネージドサービス(スタンダード)」と、NECが運用を代行する「マネージドサービス(ベーシック)」を用意する。ユーザーの既存のVMware環境から、実績のある手法を使ってスムーズに移行可能という。
VCFを稼働するPCサーバーは、収容するVM/仮想サーバー数に応じて以下の3タイプがある。いずれも最小構成はサーバー4台で、異なるタイプのノード混在はできない。
- コンピュートノードType-A(CPU16コア、メモリー512GB、ストレージ9TB):80VMから
- コンピュートノードType-B(CPU48コア、メモリー1536GB、ストレージ30TB):305VMから
- コンピュートノードType-C(CPU64コア、メモリー2048GB、ストレージ38TB):417VMから
初期導入時やシステム構成変更時は一時費用が必要になるが、その後は定められた月額で利用できる。長期契約を必須とせず、ユーザーの事業成長・変化に合わせて利用可能である。
NECによると、「データ主権保持の観点などから、プライベートクラウドに再度注目が集まっている。パブリッククラウドと組み合わせたハイブリッド型の利用が進んでいる」中で、プライベートクラウドの運用を支援する需要が高まっているという。

































