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乗降口にタブレットの“見守る目”─ミマモルメが顔認証によるスクールバス乗降通知サービスを提供

保護者や自治体、児童施設に“デジタルな見守り”を届ける

2025年10月30日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

阪急阪神ホールディングスグループのミマモルメ(本社:大阪市福島区)は2025年10月30日、顔認証を活用したスクールバス乗降通知サービスを同年11月に開始すると発表した。販売に先立ち、奈良県香芝市が夏季に試験運行したスクールバスで同年9月1日~30日に実証実験を行った。顔認証用アプリをインストールしたタブレット端末をマイクロバス2台の乗降口に設置し、乗降情報をリアルタイムで保護者に配信する仕組みの効果を検証している。

 阪神電気鉄道の100%出資で設立された安全・教育事業会社のミマモルメ。同社は、顔認証を活用したスクールバス乗降通知サービスを2025年11月に開始する図1)。

 サービス提供に先立ち、奈良県香芝市が夏季に試験運行したスクールバス2台で同年9月1日~30日に実証実験を行った。顔認証用アプリをインストールしたタブレット端末をマイクロバス2台の乗降口に設置し、乗降情報をリアルタイムで保護者に配信する仕組みの効果を検証している。

図1:顔認証を活用したスクールバス乗降通知サービスの概要(出典:ミマモルメ)

 実証実験後に行った保護者アンケートでは、回答があったすべての人が、通知のタイミングが適切だったと回答。また、通知を受け取ることで、子供が「無事にバスに乗ったか」「いつ降車したか」を確認できたことを評価した。

 顔認証にNECのシステムを利用し、その設置や取り外しが容易なタブレット端末を用いている。リース運行が多いスクールバスに設置するニーズを見込み、スクールバスを運行する全国各地の自治体や児童向け施設に向けてサービスを販売する。

 ミマモルメによると、スクールバスは、徒歩で通学する児童の熱中症リスク低減や、学校統廃合による遠距離通学に対応に加えて、部活動の地域連携・地域クラブ活動などでも運行機会が増加しているという。

 「児童がバスに乗車したことや学校、施設に到着したことを保護者が知りたいというニーズが高まっている。一方で、教職員による点呼や置き去り防止確認などの負担軽減も求められている」(同社)

 ミマモルメとNECは、スイミングスクールの入退館に顔認証を利用する実証実験を2025年8月より行っている。今回のスクールバスによる実証実験は、それに続く取り組みとなる(関連記事顔認証で児童の入退館を検知して保護者に通知する“デジタルな見守り”、ミマモルメとNECが実証開始)。

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