[事例ニュース]
さくら情報システム、テレワーク環境をセキュアコンテナで刷新、“PC1人2台持ち”を解消
2026年1月21日(水)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
さくら情報システムは、柔軟な働き方の実現を目的に、テレワーク基盤をシンクライアントから隔離型のセキュアコンテナに刷新した。e-Janネットワークスの「セキュアコンテナ AD」を採用して、現在入れ替えを進めている。セキュアコンテナ環境の下では、リモートデスクトップのために1人が2台のPCを使わずに済むほか、オフィスに固定席を用意する必要がなくなった。一部の従業員は業務内容上、シンクライアントを引き続き使う。新旧の環境構築を支援したe-Janネットワークスが2026年1月20日に発表した。
さくら情報システムは、三井住友銀行やSMBCグループ各社の基幹システム構築・運用業務に携わるほか、銀行、エネルギー、保険など幅広い業種のIT/DX推進を支援している。
同社では従業員がより柔軟に働ける環境を目指し、テレワークインフラの刷新に取り組んできた。これまでテレワーク環境には、コロナ禍を機に利用が拡大した、e-Jan(イイジャン)ネットワークスのシンクライアント型リモートデスクトップ「Splashtop for CACHATTO」を利用していたが、課題を抱えていた。リモートデスクトップ環境は、1人2台のPC(デスクトップとシンクライアント)を使わざるをえなかった。また、デスクトップPCを置くために固定席が必要になるため、フリーアドレス制を推進できなかったという。
図1:「セキュアコンテナAD」の利用イメージ(出典:e-Janネットワークス)拡大画像表示
こうして、コストやオフィス活用の面で既存のシンクライアント型テレワーク環境が制約を生んでいたことから、さくら情報システムは基盤の見直しを実施。同社の厳格なセキュリティポリシーに適合できる新たな仕組みとして、e-Janネットワークスの「セキュアコンテナ AD」を採用した。
セキュアコンテナ ADは、PC上に隔離された業務領域としてコンテナを生成し、サインアウト時にデータを消去する仕組みを持つ。従業員は、1台のPCをオフィスや外出先でセキュアに使える。これにより、「原則PCにデータを保存した上での社外持ち出し禁止」という同社の内規を満たすことができた。また、既存のActive Directoryによるユーザー管理と連携可能な点も選定の決め手となったという(図1)。
導入効果として同社は、キーボードやマウスの操作、Web会議の設定などがよりスムーズになり、業務効率が向上したことを挙げる。また、「サインアウト時にデータが消去される」仕様により、一時的なデータ持ち出しなども手軽かつ安全に行えるようになったとしている。
現在、リモートデスクトップからの入れ替えを進めている。2025年8月に開始し、4カ月後の11月にはテレワーク利用者の2~3割が移行を完了したという。入れ替えは従業員のワークスタイルと業務内容に応じて行っており、一部の従業員はシンクライアント環境を引き続き使う。2026年度には全体の7割程度がセキュアコンテナ環境に移行する予定である。
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