リアルコムはNECビッグローブ(BIGLOBE)と協業し、リアルコムの「AskMe Enterprise」とBIGLOBEの「ドキュメントコントロールサービス」を連携させることで、機密文書などをセキュアに社内外メンバーと共有することを促進するコラボレーションソリューションの提供を11月13日より開始した。リアルコムが両製品を組み合わせ、コンサルティングを含めたソリューションとして提供し、BIGLOBEは技術・マーケティング・販売面での支援を行う。
リアルコムの「REALCOM AskMe Enterprise 8.5」は、同じ目的やスキルを持つメンバー間での情報共有を通して、メンバーの専門性を可視化するソリューションだ。これにより、社内外にいるメンバーがどのような専門性・スキルを持っているかを把握することができ、関係者が持つ知識や情報を有効に利用し、業務の生産性向上を促進する。
「BIGLOBEドキュメントコントロールサービス」は、アドビの「LiveCycle Rights Management ES」が提供するDigital Rights Management技術を利用し、主にPDF形式の電子文書に対して、インターネットを介した認証機能を提供するサービスである。主に次のような機能を備えている。
- 誰が、どれだけの期間、電子文書を閲覧 / 操作できるかを定義できる。
- 権限情報をサーバ側で更新すると、持ち出された文書にもリアルタイムに適用され、動的な保護が可能になる。
- いつ、誰が、どの文書に、どこから、どのような操作を行ったかという操作履歴をサーバ上に蓄積。管理者による監査が可能。
- 万一文書が不正流出した場合でも、簡単な操作で当該文書のすべての閲覧を停止できる。
- SaaS型サービスなので、利用者側のシステム運用の負荷なく早期構築が可能。
BIGLOBEは本年4月から、「BIGLOBEドキュメントコントロールサービス」と他のサービスの連携を容易に実現するWeb-API「ドキュメントコントロールAPI」を公開しており、今後さまざまなソリューション開発ベンダーと連携を目指す。
両社の協業によって提供するこのソリューションによって、専門性を持った知識や情報の効率的な管理と流通をサポートする「AskMe Enterprise」上で、「BIGLOBEドキュメントコントロールサービス」によって、ファイルを添付して投稿するだけで、Excel、Word、PowerPointなどのOffice文書などを自動的にPDFに変換し、文書に「ポリシー」を付けることができる。さらに、その文書への閲覧、編集、コピー、印刷を許可するかどうかも制御でき、文書配布後に当該ファイルの失効も可能にする。
これにより、重要なコンテンツの情報漏洩を防止しながら、社内外の幅広い関係者へ情報を配布することが可能となる。社内外の組織とこれまで以上にコラボレーションを行い、アイデアや知識を共有しようとするイノベーション先進企業にとっての有効な手段として提供する。