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大塚商会など3社、仮想化サーバーを手軽に利用できる「1台2役サーバパック」を提供

2009年1月29日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大塚商会、日本電気(NEC)、マイクロソフトの3社は2009年1月28日、中小企業向けにタワー型サーバーで手軽に利用でき、コスト削減を実現する仮想化「1台2役サーバパック」を開発したことを発表した。価格は200万円(税別)からで、2009年3月1日より販売を開始する。初年度の販売目標を500セットとして、3社は緊密な協業体制を進めていく。

 「1台2役サーバパック」は、NECのPCサーバー「Express5800シリーズ」と、マイクロソフトの「Hyper-V」仮想化技術が含まれた「Windows Server 2008」を組み合わせ、大塚商会が1台の物理サーバー上に2台の仮想サーバーを利用できるようあらかじめ設定したもの。顧客のサーバー導入コストを約30%削減し、さらに省スペースや監視、バックアップなどの一元管理による運用コストの削減も可能になるという。

 「企業では、TCO削減などの流れの中でサーバーの統合や仮想化が進んでいる。しかし、中小企業では導入コストの問題に加え専任のシステム技術者がいないなどで仮想化の導入が進みにくい」(同社)という課題から、1台2役サーバパックではWindows Server 2008を採用し、使いなれたWindowsプラットフォームと同様の操作性、管理性を有する環境下で仮想サーバーを利用できるようにした。既存のWindows 2000 ServerやWindows Server 2003などを同サーバーパックに追加、統合して運用することもできる。

 サーバー機は、NECが顧客のニーズや規模に応じて最適製品を選択。薄型省スペース筐体のスリムサーバー、CPU増設が可能なタワー型サーバー、および100V静音電源を搭載して中小企業でも導入しやすいブレードサーバー「SIGMABLADE」の3種類を用意している。また、最低限必要なバックアップ装置、無停電電源装置(UPS)も標準で装備しており、業務を安全に稼働できるよう配慮している。

 また、大塚商会グループのOSKが販売を手がける基幹業務システム「SMILE BS」シリーズと統合型グループウェア「eValue」シリーズの動作検証も完了しており、検証作業を省くことですぐに利用でき、中小企業にも導入しやすい仮想化サーバーとなっているとのこと。

 今後は、その他の市販パッケージアプリケーションについても順次検証を進めていく。さらに、大塚商会の動作確認ルームである「仮想化オープンラボ」でも、顧客独自のアプリケーションの動作確認ができる環境を提供し、仮想化へのニーズに対応していく。

「1台2役サーバパック」の概要は以下のとおり。

  • 提供価格:約200万円~(税別)
  • 保守費用:約53万円/年~(税別)
  • 仮想サーバーOSの追加導入費用:1台 17万円、2台目以降 5万円(1台目の追加導入と同時の場合に限り提供)
  • 本体:スリム型サーバー「Express5800/110Ge-S」、タワー型サーバー「Express5800/120Ei」、ブレード型サーバー「SIGMABLADE」の3種類

3社では、共同マーケティングなどによる協業を通して、販促活動を実施していく。その第一弾として、『大塚商会 実践ソリューションフェア 2009』を2月4日から以下のとおり開催する。

『大塚商会 実践ソリューションフェア2009』

  • 東京:2009年2月4日(水)~2月6日(金) ホテルパシフィック東京
  • 大阪:2009年2月18日(水)~2月19日(木) 大阪国際会議場
  • 中部:2009年4月8日(水)~4月9日(木) ヒルトン名古屋


大塚商会
http://www.otsuka-shokai.co.jp/

NEC
http://www.nec.co.jp/

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
 

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