日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年1月29日、「HP ProCurve」ネットワーク製品群の新製品「HP ProCurve 6600 Switch シリーズ」および、ネットワーク管理ソフトウェア新製品「HP ProCurve Data Center Connection Manager」を発表した。同時に、多くのパートナー企業のネットワークアプリケーションをHP ProCurve上で稼働させネットワーク環境を統合する「ProCurve ONE」のプログラムも発表した。
同社はこれまで、次世代データセンター構築を支援するため、HP Blade Systemに代表されるハードウェア製品群と、各種のシステム構築サービスや運用管理ソリューションなどを提供してきたが、今回のHP ProCurve製品は、ネットワーク面でこの取り組みを推進するキーになる製品だという。
■HP ProCurve 6600 Switch シリーズ
同社によれば、次世代データセンター構築に求められる省スペース、低消費電力、可用性を備えたスイッチ製品。
- 省スペース:SFP+ポートを採用しているため、X2のポートと比較して、少ないスペースで高速なネットワーク環境を構築できる。特に「HP ProCurve 6600 24XG」は、1Uの高さに24ポートの10Gb SFP+ポートが装着されているため、より少ない設置スペースが求められる次世代データセンター向けとなっている。
- 低消費電力:設置箇所に応じて、吸排気の向きを自由に変更可能。それにより、データセンターの冷却に最適なエアーフローを構築できる。また、X2と比較して消費電力が少ないSFP+ポートの採用により、データセンター全体の低消費電力化、コスト削減を期待できる。
- 高い可用性:電源の冗長化や、電源の電源およびファンの交換のホットスワップが可能。
各製品の概要は下表のとおり(価格はすべて税込み)。
製品名 | ポート |
価格(税込み) |
販売開始日 |
HP ProCurve 6600 24XG |
10Gb SFP+×24ポート | 187万7400円 | 3月5日 |
HP ProCurve 6600 24G | 1Gb × 24ポート、10Gb SFP+ × 4ポート | 51万2400円 | 3月5日 |
HP ProCurve 6600 24G-4XG | 1Gb × 24ポート、10Gb SFP+ × 4ポート | 87万9900円 | 3月5日 |
HP ProCurve 6600 48G | 1Gb × 48ポート、10Gb SFP+ × 4ポート | 89万400円 | 4月中旬 |
HP ProCurve 6600 48G-4XG | 1Gb × 48ポート、10Gb SFP+ × 4ポート | 129万9900円 | 4月中旬 |
HP ProCurve 6600 Premium License | ― | 22万2600円 | 3月5日 |
■HP ProCurve Data Center Connection Manager
データセンター内のサーバー、ストレージ管理製品と連携し、ネットワーク製品管理を行うソフトウェア。今回発表のHP ProCurve 6600 Switch シリーズを含め、コアおよびエッジのスイッチを管理する。ネットワーク機器管理に加え、HP Blade Systemなどデータセンター構成機器の管理製品と連携させることで、データセンター全体の一元管理を効率的に実施可能。販売開始予定は5月上旬で、価格は未定。
■ProCurve ONE
データセンター内で稼働する各ベンダーのネットワークアプリケーションをHP ProCurve製品に集約し、ネットワークアプリケーション環境を統合するためのプロジェクト(マルチベンダー提携プログラム)。HP ProCurve Switch 5400zlシリーズあるいは8212zlのスイッチ筐体に入るモジュール型ディスクに、パートナーのネットワークアプリケーションをインストールし、1つのシステムでデータセンター内のサーバーとともに全体のネットワークを一元管理できるようになる。当初は、Microsoft、Avaya、McAfee、F5およびRiverbedの各社がパートナーとして参加するとのこと。日本では、6月以降にこのプログラムが順次展開される予定という。
HP ProCurveの詳細
http://www.procurve.jp/