日本HPは2008年11月19日、中堅・中小規模企業向けに3種の事業継続・災害対策ソリューションを発売した。遠隔地へのデータ回避をさまざまなシステム構成で提供する。
1つは、ディスクアレイ「HP StorageWorks EVA(EVA)」を使ったデータ複製サービス「EVAリモートデータコピー 1TBパッケージ」。距離の離れた2か所のデータセンターにEVAを設置してデータを複製することで、災害時のデータ損失被害を防ぐ。2台のEVAはリアルタイムでデータを複製する。価格(税込)は4189万5000円から。容量1TBのEVA2台分と関連ソフトウエア、システム構築サービス費用を含む。
2つめは、ITシステムの災害復旧を支援する「Blade+VMware Site Recovery Manager+EVA DRソリューション」。ヴイエムウェアの災害復旧ソフト「VMware Site Recovery Manager(SRM)」を、ブレード型サーバー「HP BladeSystem」やディスクアレイ「HP StorageWorks EVAファミリ」に搭載して提供する。「VMware SRM」はサーバーとストレージ間のデータリカバリを簡素化し、仮想化技術によって少ないダウンタイムで複数のシステムを復旧する。価格は5910万4500円から。
3つめは「HP StorageWorks XP DR-Liteソリューション」である。ディスクアレイ「HP StorageWorks XPファミリ」のデータを遠隔地にあるXPファミリ以外のディスクアレイへ保存する。既存のディスクアレイを転用することで資産を柔軟に活用できる。検証では東京・沖縄間の距離でデータバックアップの動作を確認済み。データ保護を目的に、テープドライブによるデータ保存からの代替案として利用を見込む。価格は個別見積り。