[市場動向]

日立、独SAPとのパートナー契約を強化、SAP事業をワールドワイドで拡大

2009年2月17日(火)IT Leaders編集部

日立製作所は2008年12月2日、独SAPとのパートナー契約の強化を発表した。マーケティングや販売、システム構築の分野で協業し、SAP製品によるシステム構築プロジェクトの海外展開を加速する。

今回、SAPサービスパートナーの最上位になる「SAPグローバルサービスパートナー」を締結した。日立とSAPは1994年に国内でのパートナーシップを締結。以後、テクノロジーやソフトウエアなど5つのカテゴリでパートナー認定を取得してきた。

パートナー契約の強化を機に、日立はグローバル事業を統括する日立SAPグローバルセンタ(HSGC)を日本に設立。米国の「Hitachi Consulting Corporation」や欧州の「Hitachi Consulting Europe Limited」と連携し、SAP製品の運用支援や経営コンサルティングなどを行う。化学、ハイテク産業、医薬を中心に、日立が得意とする電力や交通などのインフラ事業にも注力する。当面は欧米を中心に事業を広げていき、中国進出も視野に入れる。

SAPの共同研究施設である「SAP COIL(Co-Innovation Lab)」を活用し、共同で技術検証も進める。具体的には、日立製ハードウエアやミドルウエアとSAP製品の動作検証などを実施し、両社の新製品開発に生かす。

SAPのコンサルタント要員育成にも力を入れる。「SAP最新認定資格取得者」を08年の1600名から11年までに2080名へ増やす。うち200名はSAP Netweaverなどの最新技術に精通するエンジニアとして確保する予定。

日立のSAP関連ビジネスの規模は、08年に世界で380億円。11年には600億円に引き上げる。このうち海外での売上は08年の3倍にあたる150億円を目指す。

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