KDDIは2009年8月25日、同社が提供する企業向けSaaS型ソリューションサービス「Business Port」において、SaaS型eラーニング構築サービス「エムスタ for Business Port」(テラ社提供)と、SaaS型自動音声応答サービス(プロネット提供)の販売を2009年8月26日より開始すると発表した。
「Business Port」は、ソフトウェアベンダーやソリューションパートナーが提供するさまざまな業務アプリケーションを、設備構築や複雑な設定をすることなく、月額で必要な時に必要なだけ活用することを可能にする「SaaS型サービスの統一プラットフォーム」である。
今回新しく提供される「エムスタ for Business Port」(テラ社提供)は、管理者が作成した学習用の問題を、携帯電話に自動的に配信できるサービスである。モバイルラーニングサイトの設計・公開、登録ユーザーの管理、結果の集計・分析、アンケート機能、掲示板など、モバイルラーニングサイトの構築に必要な機能を標準実装し、サイト構築をサポートする。管理者と利用者のコミュニケーションはもちろん、利用者同士のコミュニケーション環境としても活用できる。
また、プロネット社提供の自動音声応答サービスでは、3つのアプリケーション、「音声サービス構築システム (VIC Share)」、「自動音声注文受付システム (VIC Order)」、「駐車場向け音声案内システム (VIC Info)」が提供される。24時間365日のコールセンターシステムの構築や、予約・注文受付システム、あらかじめ駐車場の空き状況等、専用のシナリオが用意された駐車場向けサービスであり、幅広い音声応答サービスに対応することが可能になる。
各サービスの内容と提供価格(税込)は次のとおり。
eラーニング構築サービス「エムスタ for Business Port」
管理者は、パソコンを利用して自社の教育コンテンツを、選択式の問題として登録するだけで、社内外向けのモバイルラーニングを開始することができる。企業内での社内教育や、学習塾、英会話スクール等の教育ツールのほか、Webサイト会員に対する情報サービスや検定・資格取得向けサービスなど、さまざまな付加価値を生み出すツールとして活用できる。
提供価格は、月額105円/ID、初期費用10万5000円。
自動音声応答サービス
「音声サービス構築システム (VIC Share)」
応答シナリオのカスタマイズを、GUIベースで操作することにより、自由で簡単に設定できる、音声認識による自動音声サービス構築システムである。問合せの履歴をデータベースで管理できるため顧客管理などの業務効率が向上する。
提供価格(契約単位)は、月額3万1500円、初期費用3万1500円。
シナリオ作成、カスタマイズが必要な場合は別途費用が発生する(10万5000円~)。
「自動音声注文受付システム (VIC Order)」
自動音声応答による注文受付のシナリオを、あらかじめ設定して提供する。「配達エリア」「配送休日」「顧客情報」等の設定・変更情報が可能で、リアルタイムに自動音声サービスに反映できる。
提供価格(契約単位)は、月額3万1500円、初期費用6万3000円。
シナリオ作成、カスタマイズが必要な場合は別途費用が発生する(10万5000円)。
「駐車場向け音声案内システム (VIC Info)」
自動音声応答による、月極駐車場の空き状況、駐車料金、お問合せ先などの情報提供を実施するためのシナリオをあらかじめ設定して提供する。対応する人員を配置しなくても、直接会話を進める感覚で、すぐに情報提供が可能である。
提供価格(契約単位)は、月額5250円、初期費用5250円。
月額費用は駐車場単位での課金となる。
本サービスの開始により、「Business Port」における提供サービスは、5社9サービスになる。KDDIでは、今後も「Business Port」において、顧客のニーズに合ったアプリケーションの提供を順次拡大し、アプリケーション同士の連携のほか、SaaS型グループウェアサービス「KDDI Business Outlook」との連携など、新しいサービスを提供していくとしている。
「Business Port」特設サイト
http://www.bzport.net/?bid=bh_co_presslink_0006
テラ
http://www.terracom.co.jp/index.html
プロネット
http://www.pronet.co.jp/index.html
KDDI
http://www.kddi.com/