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日本HPと日本オラクル、生産現場の情報を一元管理する「見える化」ソリューションを提供

2009年9月11日(金)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)と日本オラクルは、2009年9月10日、日本HPの生産・工程管理システム製品「HP Fab Master」とオラクルの統合BI製品「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」(以下、Oracle BI Suite EE Plus)を組み合わせ、半導体、液晶パネル、薄型ディスプレイ、二次電池(充電式電池)などの生産現場向けに、情報の一元管理と「見える化」を支援するソリューションの提供を開始すると発表した。

 日本HPが提供するHP Fab Masterは、生産工程を一元管理するMOM(Manufacturing Operations Management)製品。半導体、液晶パネル、薄型ディスプレイ、および二次電池など15年以上に及ぶ製造業での実績をもとに、大規模量産工場や変更の多い試作ラインなどのデータ取得を可能にし、情報やモノの整流化とフィルタリングを担う。

 取得したデータは、製品が工場から出荷された後、トレーサビリティ管理情報として数十年間保持できる形式へと変換される。同製品をOracle BI Suite EE Plusと併用することで、日々改善の必要な生産・工程上の重要情報を指標化し、各職責に応じてカスタマイズしたオンタイムの見える化ダッシュボードとして提供することが可能とのこと。

 発表による、HP Fab Masterの特徴は以下のとおり。

HPの製造実績に基づく製造業向け生産、設備、品質などの評価指標を実装
 製品の管理を行うためのロット、バッチと個体のシリアル番号のモデル、自動化された設備やサブ設備、およびそれらの状態管理モデルをテンプレートとして実装。設備から取得したシリアル番号や測定結果データは、これらのモデルへと展開され、シフト単位の投入・払出、着工・完了の指標化、形態の変わる中間製品間での追跡、保留や短時間の停止など設備稼働状態の追跡と指標を算出する。また、歩留りや直行率に影響する品質データの算出と解析用データも提供するほか、CO2使用量の把握も支援する。

量産工場でも求められる大容量・大頻度の設備データの取得と整合性チェック
 日産100万個以上の大規模な生産量に伴う進捗データや、それの数十倍に比する測定データを取得・保持可能。HP Fab Masterは、「Oracle Database 11g」の最新機能とパフォーマンスを改善する「Oracle Partitioning」、およびHPのデータウェアハウス構築技術を組み合わせてパフォーマンスの向上を可能にしている。また、データ取得のタイミングや人手作業の時差などにより発生する差異を検証し、適切な整合性を保証。

Oracle BI Suite EE Plusを生かしたパフォーマンスと操作性
 HP Fab Masterのメトリクス類をOracle BI Suite EE Plusを利用して参照することで、手軽な操作で、日々改善される業務に適したレポートや管理指標をリアルタイムに確認することが可能。Oracle BI Suite EE Plusが提供する複数データベースへの接続機能との併用により、複数工場の一元的な見える化も可能となる。

構成点数の多い自動車や産業機器を含め、トレーサビリティ情報の長期保持
 自動車部品製造や産業機器の分野では、構成部品が多く車体からの追跡や関連部品の抽出が複雑な一方、情報は20年以上の長期間の保存を求められる。HP Fab Masterでは、HPのテープ装置を生かした低コストな保持手段を併用しながら、複雑な階層構造での検索・抽出業務とトレーサビリティ情報の保持を支援する。

 HPでは、全世界の製造業向けサービスでの導入ノウハウを「HP GlobalMethod」として整備している。また、新たに展開するカーボン・エミッションマネジメントサービス(CEMS)との併用によってCO2削減とトレーサビリティ管理を両立し、日本の製造業ビジネスに貢献していくとしている。

HP
http://www.hp.com/

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)
http://www.hp.com/jp/


日本オラクル
http://www.oracle.co.jp/

 

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HPE / Oracle / MOM / 生産管理 / 工場 / トレーサビリティ / 協業・提携

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