DWHアプライアンス NEC版 SQL Server Fast Track Data Warehouse/NEC、マイクロソフト NECは2009年9月15日、DWHアプライアンス「NEC版 Fast Track Data Warehouse」を発売した。マイクロソフトのDWHソリューション「SQL Server Fast Track Data Warehouse」に自社のサーバー、ストレージを組み合わせて提供する。Fast TrackはDWH向けに性能を調整した「SQL Server 2008」と、DWH向けに事前検証を済ませたハードウェアで構成する。今回、両社の共同開発によりNECのサーバー「NEC Express5800 R120a-2」とストレージ「iStrageD1-10」を対応させた。
Fast Trackは最大32TBまでのデータ容量に対し、最適なパフォーマンスを発揮できるようチューニングしている。プロセサの処理能力に合わせてサーバーやストレージの性能を調整するほか、ディスクを2重化し、両ディスクからデータを同時に読み込むことで処理能力向上を図る。こうした設定などをした上で納品するため、構築前の検証やテストが不要となり、導入までの工数を短縮できる。
導入時のコストを抑えることもできる。SQL Server 2008は分析機能やレポート作成機能を標準で備えているため、DWHで得られるデータを分析する際、別途BIソフトを用意する必要はない。また、NEC版 Fast Trackはストレージの最小構成が1台(2TB)から提供する。これまでFast Trackは、日本HPとデルのハードウェアを用いたモデルがあったが、ストレージ最小構成は2台(4TB)だった。NEC版では、これまでより低コスト、小規模でDWHを導入できるようにした。
参考価格(税別)は808万8800円(プロセサはインテル「Xeon X5570」(2.93GHz)×1、ディスク容量は2TB、「SQL Server 2008」は25クライアント分のライセンスを含む場合)。