野村総合研究所(NRI)は、Microsoft Active Directory(AD)上で、オープンソースを使ったシングルサインオン(SSO)と統合ID管理が可能になるサービス「OpenStandiaソリューション / SSO・統合ID管理 for AD」を2010年1月20日より提供開始した。ADで管理されているユーザーIDとパスワードを用いて、ADドメインで管理されたWebサイトに対するシングルサインオンが可能になるほか、UNIX/LinuxサーバーのOSユーザーもADで管理できるようになる。
同社では、オープンソースのシングルサインオンツール「OpenSSO」を用いた統合ID管理ソリューション「OpenStandiaソリューション / 統合ID管理」をすでに提供していたが、オープンソースであるOpenSSOと商用製品であるADとの連携は、技術情報や実績が少なく、導入時にその都度、検証しなければならなかったという。今回の「OpenStandiaソリューション / SSO・統合ID管理 for AD」によってユーザーは、ADのユーザーIDとパスワードによるシングルサインオンが可能になっている。
同サービスの特徴は以下のとおり。
- ADのユーザーIDとパスワードを使って、業務Webアプリケーションにシングルサインオンすることが可能
- Windows OSへログオンすることで、業務Webアプリケーションに対する自動ログオンが実行可能(DesktopSSO)
- 個別管理されているアカウントをADに統合して一元管理するためのツール「Likewise Enterprise」と連携することで、UNIX/LinuxサーバーのOSユーザーを、AD環境下で統合管理することが可能
- 社内ユーザーの利便性向上とシステム管理者のID管理作業の負荷軽減、企業のセキュリティや内部統制の強化を支援
価格(税別)は、ADアカウントによるシングルサインオンの導入費用が300万円から、保守費用が120万円から。同社では、今後3年間で同サービスの50社への導入を目指す。
「OpenStandiaソリューション / SSO・統合ID管理 for AD」
http://openstandia.jp/solution/id_management_ad/
野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/