野村総合研究所(NRI)は、システムに関する問い合わせや障害に対応するサービスデスク業務をインターネット経由で導入できる「Senju Service Manager」のSaaS型サービスの提供を、2010年3月4日より開始した。
発表によれば「パスワード忘れ」「アカウント追加」「サーバー不具合」など、システムに関するユーザーからの問い合わせは数多く発生するが、これらの問い合わせ対応を効率化し、品質を向上させるためには、業務全体を統合的に管理する必要があり、そのためのサービスデスクは近年の企業活動において重要度が増している。一方で、問い合わせ管理が不十分でサービスデスク業務の効率化が図れない場合や、運用状況の定期的な見直し・改善、システムや利用者ニーズの変更に柔軟に対応できないというケースもあるとのこと。
NRIは、同社が開発・販売しているシステム統合運用管理ツール製品群「Senju Family」に含まれる「Senju Service Manager」によって、システムに関わるインシデント管理、サービス要求、問題管理などを効率化するサービスデスク業務ソリューションを提供してきた。今回提供を開始するSaaS型の「Senju Service Manager」は、当初は小規模で開始し順次改善を行いながらシステムの改善業務等を定着させたいという要望や、初期投資を抑え短期間でサービスデスク基盤の構築をしたいというニーズを想定している。
サービスの主な特徴は、以下のとおり。
- サービスデスク業務のためのサーバー設置、ソフトウェアの導入が不要
- 月額利用料形式でユーザーが必要なサービスのみ利用できる
- 中小規模のサービスデスクを対象とした10ユーザーからの利用が可能
- 部署内のみで必要最低限の機能からスタートでき、将来のシステム拡張や要件拡大にも対応可能
- 構築後のサーバーやサービスデスク環境の維持管理が不要
「Senju Service Manager」のSaaS型サービスの価格は、月額15万円(税別、サービスデスクユーザー10名まで)、サービスデスクユーザー1名追加は1万円。試用期間(1カ月程度が標準利用期間)を設定しており、試用後の継続利用も可能となっている。
「Senju Family」
http://senjufamily.nri.co.jp/
野村総合研究所(NRI)
http://www.nri.co.jp/