ネットワールドと野村総合研究所(以下、NRI)は2010年3月16日、NRIが開発した仮想化環境管理ツール「Senju Children for VMware」を同日より共同で販売すると発表した。ネットワールドは「VMware」を国内でいち早く展開してきたが、仮想化環境ではシステム運用がより複雑になるため、障害対応など運用の効率化を求めるユーザーへの対応が課題となっていた。そして運用管理ツール「Senju Family」で培った運用技術とノウハウを持つNRIは、ユーザーの仮想化環境でのシステム運用のコスト削減と効率化を実現する「Senju Children for VMware」を開発した。
「Senju Children for VMware」の特長は次のとおり。
- サーバに何も加えないエージェントレス監視。
- 仮想化環境を管理するためのVMware監視および制御機能。
- ランブックオートメーション機能とVMware制御機能の組み合わせにより、自律的な仮想化サーバ運用を実現。
「Senju Children for VMware」の機能は次のとおり。
【監視機能】
- 監視対象にソフトウェアをインストールすることなく、ESXサーバ(3台)とゲストOS(10台)をエージェントレスで監視する機能により、システムの安定運用を実現する。
- ESXサーバを監視するための12個の監視項目。
- ゲストOSのリソース監視、ログ監視、パフォーマンス監視等を行う57個の監視項目を標準実装。顧客独自のアプリケーション監視など、標準監視項目でカバーできない部分はカスタム監視機能により柔軟に対応できる。
- モニタリングの機能:監視された情報は、ノード別、レベル別等の条件に合わせて柔軟に一覧表示させることができる。
【仮想化制御機能】
- ゲストOSの停止/起動、別物理サーバへの移行、スナップショットの取得/復元など、仮想化環境を制御できる。ランブックオートメーションとの組み合わせにより、運用側が実施する仮想化環境に対する制御手順を、人を介さずに自動化することができる。
「Senju Children for VMware」のライセンス価格(税別)は70万円、年間保守料は10万5000円。
両社は、2010年度に150社程度の導入を目指すとしている。
なお、NRIは、ネットワールドおよびヴイエムウェア社と「VMware環境の運用最適化」セミナーを4月16日に開催し、「Senju Children for VMware」の詳細を紹介する。
VMware
http://www.vmware.com/jp/
Senju Family
http://senjufamily.nri.co.jp/
「VMware環境の運用最適化」セミナー
http://senjufamily.nri.co.jp/event/
統合運用管理ソリューション
http://www.networld.co.jp/managementsol/main.htm
野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/