エンカレッジ・テクノロジは2010年3月31日、2009年12月に事業買収を行った「SEER INNER」のライセンス体系を刷新して簡素化するとともに価格を改定することを発表した。また、対応OSとして新たにWindows 7及びWindows Server 2008 / Windows Server 2008 R2を追加した新バージョンを同日に販売開始すると発表した。
エンカレッジ・テクノロジの「SEER INNER」は、主に一般オフィス環境においてIT統制を強化する製品。WindowsクライアントPCやWindowsサーバー上で行った全ての操作を記録し、不審な操作があればそれを検知・警告する。また記録した操作ログに対して検索を行い、利用傾向の把握や不正の兆候の早期発見など、IT統制上有効な監査レポートを作成することも可能。
同製品はエージェントを監視対象の端末に導入することで詳細な操作記録を取得する。記録データは専用の収集サーバーに送信され、収集サーバー上でイベントの判定や保存が行われ、ポリシーの複雑化によってクライアントPCの負荷が高まることがない。そのため、大規模環境にも、厳密な統制ルールを必要とする組織にも柔軟に対応が可能。
さらに、監視対象のOSとしてWindows 7およびWindows Server 2008 / Windows Server 2008 R2が追加された。また、SEER INNER管理サーバーの稼働プラットフォームとして、Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2が対応した。
同製品は従来、エディション別に複数存在していたが、ライセンス体系を「フル機能版」に一本化。これによりユーザーに追加投資を強いることなく、必要に応じて迅速に同製品の全機能を統制強化に利用できるようになった。
また、販売形態は従来「パッケージ型」と「年間利用型」が並存していたが、「年間使用権許諾料(年間利用料)」に一本化された。あわせて価格面でも引き下げを行い、導入初期コストの最小化、ランニングコストの低減を実現した。
同製品の年間利用料は「SEER INNERクライアント」「SEER INNER管理サーバー」のそれぞれの利用数に応じての課金となり、ボリュームディスカウントが適用される。
価格例(税別)は、監視対象端末100台、管理サーバーが1台の場合、年間利用料の合計は38万円、"SEER INNERクライアント100台の場合は28万円/年、SEER INNER管理サーバー1台の場合は10万円/年となる。
エンカレッジ・テクノロジ
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