富士通ビー・エス・シーは2010年4月16日、ゲートウェイ型メール暗号化ソフト「FENCE-Mail For Gateway」の最新版で、誤送信対策機能を強化した製品「FENCE-Mail For Gateway V02L01」を4月1日に発売したことを発表した。
FENCE-Mail For Gatewayは、メールサーバーを経由するすべての電子メールにセキュリティポリシーを適用可能な、ゲートウェイ型のメール暗号化ソフト。新版では、危険性の高いメールを一時的に保留する「メール監査機能」の追加や、メールの自動暗号化機能の強化などの誤送信対策が強化されている。
新バージョンでの主な追加機能は以下のとおり。
1.メール監査機能
送信メールに対し、送信先や添付ファイル、機密情報・個人情報関連ワードの有無など複数の側面からチェックし、誤送信時の情報漏えいリスクが高いメールを一時保留する。保留されたメールは、承認者(送信者の上長など)が承認した場合のみ送信を許可。第三者が送信内容を確認することで、誤送信時の情報漏えいリスクを低減できる。
2.メール本文の暗号化機能
従来のバージョンではメールに添付されたファイルのみを暗号化していたが、新バージョンではメール本文も、PDF形式もしくは「ENCEブリーフケース形式」で暗号化することができる。FENCEブリーフケース形式は、複数のフォルダやファイルを1つにまとめるタイプの暗号化ファイル。同社独自の暗号化方式で、復号ツールの利用により、暗号化を保ったまま編集や上書き保存が可能。
3.仮想化環境のサポート
ヴイエムウェアの「VMware vSphere(Vmware ESX)」環境に対応。その他の仮想化製品についても随時対応していく。
4.FENCE-Proとの連携強化
「FENCE-Pro」は、PCやUSBメモリなど、可搬記憶媒体上のデータを暗号化して情報漏えいを防止する暗号化ソフトウェア。メール受信者のパソコンにFENCE-Proを導入することで、FENCE-Mail For Gateway V02L01との認証機能の連携が可能となり、暗号化メールを利用する際の手間を省くことが可能。
FENCE-Mail For Gateway V02L01の販売価格は、100メールアカウントまでの最小構成の場合で47万2,500円(税込み)。
なお同社では、5月12日~14日に東京ビッグサイトで開催される「データウェアハウス&CRM EXPO」、および5月13日~14日に東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2010」で同製品を出展する。
「FENCE-Mail For Gateway」
http://www.bsc.co.jp/services/fence/fencemail/
「データウェアハウス&CRM EXPO」
http://www.bsc.fujitsu.com/events/2010/dc.html
富士通ビー・エス・シー
http://www.bsc.co.jp/