日立システムアンドサービス(日立システム)は、データ・アプリケーション(DAL)開発のEDI製品「ACMSシリーズ」と接続可能なプロトコルコンバータ「PCNV20T」の販売を2010年5月11日から開始する。価格は1台あたり63万円(税込み)。
ACMSシリーズは、公衆回線を利用した従来型の通信手順である全銀/JCA手順から、インターネットを利用したebXML(XMLを活用した企業間電子商取引のための国際標準仕様)などの次世代EDIまで、国内外の各標準通信プロトコルに対応している。また、フォーマット変換、スケジューリング、その他業務システムや他社製品と連携するためのアダプタなど、EDIに欠かせない各種機能を国内のEDI市場に提供している。
今回販売されるPCNV20Tは、全銀/JCAなどのBSC系レガシー手順をTCP/IPプロトコルに相互変換するコンバータで、DALのEDI製品「ACMSシリーズ」との接続に親和性を持たせた。それにより、ACMSを使った新規EDIシステムの構築時や既存システムの更改時にも、PCNV20Tを使うことで、従来からのレガシー手順である全銀/JCA手順用の回線を残すことができるというもの。
日立システムは、これまでも企業システムと銀行間の接続に特化し、また各種の通信手順にも対応した企業間データ連携を可能にするソリューションを販売してきており、全銀BSCと全銀TCP/IPプロトコルの相互変換を行うプロトコルコンバータ「PCNV20Z」などの販売実績がある。
同社は、2008年11月にDALとビジネスパートナー契約を締結し、ACMSシリーズを使った企業間データ連携に関して、導入から保守までワンストップでのソリューションを提供してきている。PCNV20Tをはじめとするプロトコルコンバータシリーズの機器のみで今後3年間で約2億円の売上げを目指す。
「ACMS接続コンバータ PCNV20T」
http://www.hitachi-system.co.jp/procon_new/PCNV20T/
「ACMS導入ソリューション」
http://www.hitachi-system.co.jp/acms/
日立システムアンドサービス
http://www.hitachi-system.co.jp/