スミセイ情報システムは2010年8月10日、Webワークフローテンプレートをクラウド型サービスとして提供すると発表した。同社の「皆伝!ワークフロー」のクラウド基盤に、NTTデータのエンタープライズ向けパブリッククラウド「BizXaaSプラットフォームサービス」を採用し、2010年9月より「皆伝!LE(エルイー) Works on BizXaaS」として提供を開始する。
「皆伝!LE Works on BizXaaS」は、安心・安全・信頼のインフラで、アプリケーションを迅速に開発できるツール・環境が整っているクラウド基盤「BizXaaSプラットフォームサービス」と、シェアNo.1のワークフローエンジンである「intra-mart」を基盤とした「BizXaaSプラットフォームサービス バックオフィスワークフローサービス」を採用することで、「皆伝!ワークフロー」の特長である柔軟なカスタマイズや基幹システム(ERPシステムなど)との連携はそのままに、短期間でのクラウド化を実現する。
同サービスは、NTTデータのクラウドサービス「BizXaaS」のパートナーソリューションメニューのひとつとして、企業の申請・承認業務の効率化を実現するものである。「経費精算・旅費精算」「人事申請」「勤務管理」「フルパック」メニューをサービスとして揃え、従業員が利用する会計・人事領域の主要なフロント業務を網羅している。基幹システム(ERPシステムなど)との連携機能や証跡(ログ)機能を標準装備しているため、業務の最適化と効率化を実現しつつ内部統制を強化できる。
なお同社は、2011年度までに「皆伝!LE Works on BizXaaS」の利用先ユーザ数2万5千人を目指すとしている。
intra-martで稼働する 「皆伝!ワークフロー」
スミセイ情報システムは、2005年1月にフロント業務テンプレートシリーズとして「皆伝!ワークフロー」を発表した。同シリーズ製品は、NTTデータ イントラマートが提供するWebシステム開発基盤「intra-mart」上で稼働し、基幹システム(ERPシステムなど)とのリアルタイム連携が可能である。「皆伝!LE」は、この「皆伝!ワークフロー」クラウド版の新シリーズであり、「皆伝!ワークフロー」が持つ機能をクラウド型で提供するサービスである。
■ 「BizXaaSプラットフォームサービス」
NTTデータは2010年4月にエンタープライズ向けトータルクラウドサービスとして「BizXaaS」を発表した。エンタープライズ向けパブリッククラウドである「BizXaaSプラットフォームサービス」は、迅速・安価にクラウドコンピューティングを利用したい顧客に向けて、すぐ利用できるSaaS型アプリケーションとそれらをカスタマイズするツールや環境を、国内のデータセンターからオンデマンドで提供するサービスである。
同社は、2010年9月7日に開催するセミナー(霞ヶ関Inforium)において同サービスの具体的な紹介を行う。
「皆伝!ワークフロー」
http://www.slcs.co.jp/products/workflow/kaiden.html
スミセイ情報システム
http://www.slcs.co.jp