新日鉄ソリューションズは2010年10月6日、企業における統合データベースおよび大規模なデータウェアハウス(DWH)基盤の構築に関し、Oracle Exadataのコンサルティングから導入、運用に関するサービスを強化することを発表した。
発表によれば、国内企業の多くは、企業内に多数のデータベースが散在し、その管理コストの増大および保管するデータ量の肥大化といった課題を抱えている。また、蓄積されたデータを分析し経営情報として活かすためのDWHにおいても、分析対象データの増加に伴う処理時間や管理負荷の増大、よりリアルタイムなデータ連携といった課題があるという。
同社はこれらの課題を、Oracle Exadataを活用した統合データベースインフラの構築により解決支援する。Oracle Exadataは、オラクルのストレージ・ソフトウェアとハードウェアを組み合わせたストレージサーバーで、DWHやOLTPアプリケーション向けに提供されているもの。企業内に散在するデータベースをOracle Exadataに統合することにより、管理コストを削減し、DWHにおけるパフォーマンスの問題、データ肥大化の課題を解決可能にする。
新日鉄ソリューションズは、これまで20年にわたるオラクルベンダーとしての実績と、DWHや統合データベースの構築経験、統合ITインフラ設計・構築・運用に関する独自の方法論「NSGRANDIR+」(エヌエスグランディールプラス)を活かしながら、Oracle Exadataの導入を総合的に支援するため、以下のようなサービスを提供する。
- PoCサービス:購入前のパフォーマンス検証を実施し、最適なプラットフォームの選択を支援する。
- DB統合コンサルティングサービス:統合データベースのアーキテクチャ選定や適切な移行方法のコンサルティング。
- Oracle Exadata導入サービス:Oracle Exadata固有の要件を踏まえた導入およびバックアップ等の周辺環境の構築。
- DR環境構築サービス:遠隔サイトやデータ連携環境の構築。
- システム移行支援サービス:Oracle GoldenGateを活用し、停止時間を極小化したシステム移行を実施する。
- マイグレーションサービス:導入に必要となる最新データベースへのバージョンアップや、他社データベースからの移行を実施。
- アドバンスト保守サービス:リモート環境からのDBA業務の代行や周辺システムとのワンストップサポート等、顧客の運用負荷を軽減し安定運用を支える。
同サービスの強化にあたり、新日鉄ソリューションズでは日本オラクルとの協業体制を強化。日本オラクル所有の検証センター「Oracle Grid Center」を活用した共同での技術ノウハウの蓄積や、性能検証の実施、導入時のコンサルティングサービスにおける連携体制を構築し、最新の技術を顧客に届けられるようにする。
新日鉄ソリューションズ
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