MySQLソリューションを手がけるスマートスタイルと、iPhone/iPadアプリケーションを提供するフィードテイラー、住友セメントシステム開発の3社は、iOSアプリを用いた企業向けドキュメント配信管理クラウドサービス「SyncBoard for Enterprise(シンクボードフォーエンタープライズ)」を2011年2月3日より提供開始した。
同サービスは、組織内で活用している複数のiPad/iPhoneに対し、ドキュメントやコンテンツを一括管理・配布・運用できるクラウドシステムサービス。これまで、企業にとってiPadやiPhoneの導入は、安全性の確保が難しいことなどから活用が困難とされてきたが、同サービスでは以下のような機能が提供される。
- 情報漏えいを防ぐリモート削除機能
- 誰がいつドキュメントを閲覧したかのログを細かく収集・管理する機能
- 本体紛失時の閲覧ロック機能
- アプリ連携によるファイル複製の制限
- デバイス単位でのアクセス権限管理
- ドキュメント単位での閲覧期限設定
- データ保護APIを使用した暗号化
それにより、セキュリティを確保しつつ手軽にドキュメントやコンテンツを共有・配布できるシステムが可能になり、社内外問わず最新のドキュメントが常にiPad/iPhoneで閲覧でき、ペーパレス化することで経費削減にも貢献可能になった。ドキュメントの全画面表示や、更新ドキュメントの一括ダウンロード、独自開発の高速PDFビュワーなど、企業や教育の現場での使用を前提とした機能も各種備えているとのこと。
発表による「SyncBoard for Enterprise」の主な機能は以下のとおり。
- オフラインでの閲覧
- 独自開発のPDFビュワー
- ブラウザへのドラッグ&ドロップ操作によるアップロード
- 不正アクセス検出やリモート削除、ファイル暗号化によるセキュリティ
- ログの収集と管理
価格は、利用端末数10台まで、容量20GBの場合で、月額5万2,500円(税込み)から。端末数やディスク容量により金額が変わる。なお無料メールサポート付きで、電話サポートは有料。
同サービスは、フィードテイラーが組織内で活用している複数のiPad/iPhoneに対し、ドキュメントやコンテンツを一括管理・配布・運用できる最新のクラウドシステムサービスで、スマートデバイスが実務で多用される時代を見越し、ドキュメントの配信管理技術として同社が開発した。
それに加え今回、スマートスタイルがこれまで培ったMySQL技術をベースとしたLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)構成での運用と経験をもとに、大規模向けLAMP環境の技術サポートと保守の支援を担う。同サービスでは、インターネットイニシアティブ(IIJ)のクラウドサービス「IIJ GIOサービス」をIaaSとして採用。顧客が安心して利用できるセキュリティを確保したクラウドサービスを提供する。
同サービスの販売に関しては、総販売元として住友セメントシステム開発が担当する。3社は、今後もきめ細かなサービスを提供し、ビジネス向けスマートフォン用アプリの市場活性化に貢献していく。
SyncBoard for Enterprise
http://www.syncboard.biz
スマートスタイル
http://www.s-style.co.jp/
フィードテイラー
http://feedtailor.jp/
住友セメントシステム開発
http://www.sumitem.co.jp/