アシストは2011年3月3日、取扱製品であるID統合管理ツールの新バージョン「LDAP Manager 5」(開発元:エクスジェン・ネットワークス)の徹底した機能検証を終え、同日より提供を開始すると発表した。アシストでは、2011年末までの「LDAP Manager」の導入数として、20社を目指すとしている。
「LDAP Manager」は企業内に散在する様々なユーザID情報を一元管理し、集約されたユーザID情報を社内の様々なシステムへ連携できるID統合管理製品である。新バージョンでは、「管理者ポータル」と呼ばれる管理者向けのWebアプリケーションが標準機能として提供され、CSVファイルのアップロードや、データの整合性チェック、差分CSVの作成などの運用プロセスが、カスタマイズなしに実装できる。
また、実行ログの参照や、各種連携処理のデマンド実行などの管理業務も、ブラウザから簡単に指示できるようになった。この「管理者ポータル」では、今まで個別に提供されていた管理者メンテナンスや操作ログ・オプション、IDワークフローなどの管理機能へのシングル・サインオンを実現できることにより、管理負荷を大きく軽減する。
なお「LDAP Manager」は、操作ログやユーザIDのシステムへの配布状況などに関するログ情報、IDの承認申請処理に関する情報を、オープンソース・ソフトウェアのデータベース・システム「PostgreSQL」で管理している。
「LDAP Manager」の販売価格は、50万円(税別)~。
また、アシストでは、「LDAP Manager」に関連した支援サービスとして、製品の導入支援や研修サービス、プロダクト・サポートに加えて、企業ごとに異なるID管理の要件を可視化するための「アカウント管理要件定義サービス」や、「LDAP Manager」の操作ログの記録やIDの申請/承認履歴を格納するオープンソース・ソフトウェアのデータベース「PostgreSQL」の導入支援サービスおよびバックアップ/リカバリ支援サービスを提供している。今回、これらの支援内容も、新バージョン提供に合わせて刷新された。
支援サービスの概要と販売価格(税別)は次のとおり。
■「LDAP Manager」専用「PostgreSQL支援サービス」
「PostgreSQL導入支援サービス」
内容:導入要件の定義、インストール、データベース作成、初期設定、稼働確認。
販売価格は、15万円。
「PostgreSQLバックアップ/リカバリ支援サービス」
内容:バックアップ/リカバリ要件の定義、バックアップ設計、バックアップ/リカバリテスト実施。
販売価格は80万円。
■ アカウント管理要件定義サービス(サービスの流れと詳細)
Step1 アセスメントによる現状調査
Step2 アカウント管理現状調査と分析
Step3 人事イベント調査
Step4 アカウント管理運用基準書の作成
Step5 ワークフロー定義
Step6 要求定義書の取りまとめ
Step7 アカウント管理システム構築
内容:コーチング・スタイルによる支援。アシスト独自のワークシートを提供し、顧客自身で要件定義ができるように、アシストのコンサルタントが支援する。
Step1~7の全ステップの価格は、400万円~。Step1の現状調査のみの通常価格は150万円、新規購入向け特別価格は100万円。
「LDAP Manager」
http://www.ashisuto.co.jp/prod/ldap/
PostgreSQL支援サービス
http://www.ashisuto.co.jp/prod/postgresql/
アカウント管理要件定義サービス
http://www.ashisuto.co.jp/service/consul/list/1194371_3228.html