F5ネットワークスジャパン（以下、F5）は2011年3月24日、VMware Viewの仮想デスクトップ環境をより効率的かつ高速化する、コスト効率と拡張性に優れたソリューション「BIG-IP Local Traffic Manager Virtual Edition」（以下、BIG-IP LTM VE）向け「BIG-IP Access Policy Manager」（以下、BIG-IP APM）を発表し、同日より販売を開始した。
F5の仮想アプライアンスであるBIG-IP LTM VEは、高性能なアクセスとセキュリティを実現するソリューションである。このBIG-IP LTM VE上でBIG-IP APMモジュールを稼働させることで、仮想アプリケーション・デリバリ・コントローラに対してAAA（認証、許可、アカウンティング）機能を提供する。また、VMware Viewをホスティングする仮想サーバ機能とともに既存のサーバ（ハードウエア）上に導入できるため、インフラに伴うコストを抑えられる。
また、BIG-IP APMの利用により、試験導入から段階的に仮想デスクトップ環境に移行できる。これまで仮想デスクトップを導入するには、まず小型で廉価なネットワーク・ハードウェアを導入し、ユーザのグループごとに段階的に移行するケースが多かった。しかし同製品なら、既存のサーバを活用して、すべての仮想デスクトップに対するアクセスの集中管理を行うことが可能になる。さらに、仮想デスクトップ環境の拡大にも対応する。
「BIG-IP LTM VE」向け「BIG-IP APM」の特徴は次のとおり。
- VMware Viewの迅速な導入
既存の仮想サーバに導入できるソフトウェアベースのソリューションとして、VMware Viewの試験導入と導入プロセスを簡素化する。VMware Viewに対する導入ガイドが合わせて公開されており、ステップバイステップの設定手順を利用できる。 - インフラコストの抑制
仮想アプライアンスであるため、ハードウェアを追加することなく、試験導入の実施と、全面的なVMware View導入のサポートを実現する。 - 需要増加に応じた拡張
段階的な導入とVMware View環境の拡大に対応できるほか、要望に応じて、最大6万人の同時ユーザをサポートするハードウェアベースのソリューションへ円滑に移行できる。 - 管理の簡素化
単一の管理ポイントから、ローカル、リモート、モバイルユーザを対象としたあらゆる仮想デスクトップへのアクセスを管理できるほか、認証されたユーザセッションのみがアプリケーションに到達するよう管理・設定できる。F5のiControlの使用により、BIG-IP APMとVMware vCenter Serverを統合し、管理機能をさらに強化することも可能である。 - ユーザエクスペリエンスと生産性の向上
同製品は、VMware View向けのにPCoIPプロトコルを最適化する。Datagram Transport Layer Securityにより、PCoIPのようなUDPベースのプロトコルをTCPに変換する必要が無くなり、パフォーマンスの低下を抑える。また、ユーザのクルデンシャル情報をキャッシュし、シングルサインオンのプロキシーサービスを提供するため、VMware Viewユーザはサインインを一度行えば、許可されたサイトやアプリケーションにアクセスできる。
「BIG-IP Access Policy Manager」の希望小売価格は、96万円（税別）。
「BIG-IP Access Policy Manager」
http://www.f5networks.co.jp/product/bigip/apm/index.html
F5ネットワークス
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F5ネットワークスジャパン
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