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NEC、Netezza技術のDWH専用機に付加機能モデル、データ・バックアップ内蔵

2011年4月22日(金)

NECは2011年4月22日、DWH(データ・ウエアハウス)専用サーバー機「InfoFrame DWH Appliance」の新モデルとして、きょう体(ラック)内にデータ・バックアップ機能を内蔵した「高速バックアップモデル」の販売を開始した。2011年4月末に出荷する。価格は、下位モデル(バックアップ容量10Tバイト)で6500万円(税別)など。

InfoFrame DWH Applianceは、独自のアーキテクチャ「非対称型超並列処理」(AMPP)を採用した、DWH専用サーバー機。ストレージ・ユニット側で検索処理を実行することによって、データベース・サーバーとストレージ間のデータ転送量を削減し、検索速度を高めている。米IBMが買収した米Netezzaから技術とソフトウエアのOEM供給を受けて、NECが自社ブランドとして開発した製品である。

今回、データ・バックアップのためのストレージ(FibreChannel接続)と管理サーバーをきょう体(1ラック)に内蔵した付加価値モデルを追加した。このモデルを購入することによって、外部ストレージなどを別途用意する場合と比べて、機器設置面積が半減するほか、機器調達コストや運用コストを低減できるとしている。

新モデルは2モデルで構成する。バックアップ機能を含まない既存の3モデル(ZA25/ZA50/ZA100)のうち、下位2モデルをベースにバックアップ機能を追加した2モデル(ZA25B/ZA50B)を追加したかたち。これにより、製品ラインアップは、全5モデルとなった。

それぞれのモデルの主な仕様は、以下の通り。(a)「ZA25/ZA25B」(サーバー6台、8~32Tバイト、ZA25Bの場合はバックアップ容量10~40Tバイト)。(b)「ZA50/ZA50B」(サーバー12台、16~64Tバイト、ZA50Bの場合はバックアップ容量20~80Tバイト)。(c)「ZA100」(サーバー24台、32~128Tバイト)。

価格は以下の通り。バックアップ機能を備えない既存モデルが、ZA25(2010年4月出荷)で5300万円(税別)から。今回新たに追加したバックアップ機能内蔵モデルが、ZA25B(2011年4月出荷)で6500万円(税別)から、ZA50B(受注生産)で1億2000万円(税別)から。

なお、InfoFrame DWH ApplianceのアーキテクチャであるAMPPは、データベース(RDBMS)を動作させたSMP機の背後に、MPP(超並列処理)型で動作するSQL検索ユニット(ディスク・ストレージと一体化した検索機構)を複数並べて接続した形態。SQL検索ユニットは、データ格納用のディスクに加えて、データの圧縮伸長や絞り込み検索などを担うFPGA(Field Programmable Gate Array)エンジン、FPGAによって絞り込まれたデータの結合/集計/ソートなどを担う汎用CPU、などで構成する。

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