大塚商会、日立製作所(日立)、日本オラクルの3社は2011年4月25日、大量データの高速な分析により効率的なデータ活用が可能になるビジネスインテリジェンス(BI)/データウェアハウス(DWH)システムの導入・運用を支援する中堅企業向けアプライアンス型BI/DWHソリューション「Oracle BI/DWH Pack」の提供を、4月26日から開始すると発表した。
同ソリューションでは、日立のハードウェアと、オラクルのソフトウェアを、大塚商会のノウハウで組み合わせてシステム構築し、保守サービスもあわせて大塚商会が、主に年商100億円以上の中堅企業層向けに販売する。製造業における部品や製品の生産、在庫や売上の各拠点別情報、小売業における多種多量の商品の販売や仕入れ、顧客の各店舗別情報などを、統合管理して分析する基盤として活用できる。
同ソリューションの提供にあたっては、大塚商会と日立が日立社内に共同で開設した「BI/DWH検証センター」において、システム性能や信頼性、最適なハードウェア構成の事前検証を3社共同で行った。そのため、ユーザー導入時の個別検証作業が不要で、BI/DWHシステム導入・構築にかかる時間や初期コストを削減可能とのこと。
性能面では、以下の技術の活用により、データ処理の高速化が可能になっている。
- 日立のアドバンストサーバー「HA8000シリーズ」、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2100」(AMS2100)
- オラクルの「Oracle Database 11g」のインメモリ技術「In-Memory Parallel Execution」(インメモリ パラレル エグゼキューション)およびデータ圧縮技術「Advanced Compression」(アドバンスド コンプレッション)、パーティショニング技術
これらを両社の技術支援のもと、大塚商会がこれまでBIやDWHのシステム構築で培ったノウハウに基づく導入支援サービスにより組み合わせシステム構築をする。それにより、BI/DWHシステムの性能向上と、大量データの高速な分析、ビジネスにおける適確な意思決定の迅速化を支援する。加えて、大塚商会は、システム構築後の保守サービスもワンストップで提供する。
「Oracle BI/DWH Pack」の基本構成は以下のとおり。
■ハイグレードモデル(100ユーザー以上)
- 価格(税別):8,600万円~
- ハードウェア
アドバンストサーバー「HA8000シリーズ」(HA8000/RS220)(DWHサーバー2台、BIサーバー1台)、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2100」(1TB) - ソフトウェア
Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus、Oracle Database Enterprise Edition、Oracle Real Application Clusters、Oracle Partitioning、Oracle Advanced Compression、Oracle Diagnostics Pack、Oracle Tuning Pack - 構築支援
導入支援サービス
■スタンダードモデル(50ユーザー以上)
- 価格(税別):3,900万円~
- ハードウェア
アドバンストサーバー「HA8000シリーズ」(HA8000/RS220)(DWHサーバー1台、BIサーバー1台)、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2100」(500GB) - ソフトウェア
Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus、Oracle Database Enterprise Edition、Oracle Partitioning、Oracle Advanced Compression、Oracle Diagnostics Pack、Oracle Tuning Pack - 構築支援
導入支援サービス
3社は今後も協力し、「Oracle BI/DWH Pack」の拡販、システム構築やマーケティング活動を積極的に展開していく。なお、共同プロモーションの一環として、セミナー「低コスト 超高速を実現!インメモリ型BI/DWHソリューション」を開催する。
「低コスト 超高速を実現!インメモリ型BI/DWHソリューション」
http://event.otsuka-shokai.co.jp/11/0607bi/
大塚商会
http://www.otsuka-shokai.co.jp/