5月9日(米国時間)、米国EMCの年次ユーザー・カンファレンス「EMC World Las Vegas 2011」が米国ラスベガスで開幕した(会場:ベネチアンホテル/会期:12日まで)。開幕基調講演のステージに立った会長兼CEOのジョー・トゥッチ氏は、情報インフラストラクチャ全般を網羅するEMCの最新戦略として、クラウド・コンピューティングとビッグデータに対する取り組みを、戦略を具現化するための新製品と併せて紹介した。

「破壊的な大波と情報爆発は大きなビジネスチャンスだ」
1979年に創業し、ストレージ専業ベンダーとして市場で地歩を築いたEMCは、2000年代に入り、情報インフラストラクチャ分野の総合ベンダーへの転換を強く押し進めてきた。改革を主導したのは、1999年に社長兼CEOに就任して以降、同社を率いてきたジョー・トゥッチ氏だ。
ドキュメンタム、ヴイエムウェア、RSAセキュリティ、アバマー、データ・ドメイン、グリーンプラム、アイシロン……この10年の間にEMCがM&Aで獲得してきた主なベンダーの顔ぶれはそうそうたるものだ。しかも、同社が提示する情報インフラストラクチャ企業としての戦略ロードマップの上に、大半のベンダーがうまく当てはまっているように見える。堅調な業績も裏づけとなって、トゥッチ氏のリーダーシップや目利きの力は多くの者が認めざるをえないところだろう。
そんなEMCが現在、戦略の基盤に据えるのがクラウド・コンピューティングとビッグデータの2大テーマである。前者に目を向けないITベンダーは今や皆無と言ってよい。後者については、特にビジネス・インテリジェンス(BI)やデータ・ウェアハウス(DWH)の分野で昨年あたりから最もホットなキーワードとなっており、「EMCであれば、今なら当然ここに注力するだろう」と予想されるテーマだと言える。
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