NetEvents APAC Press Summit(2011年11月16日〜17日) タイ・プーケット/英NetEvents International 2011年11月中旬、ネットワーク関連製品ベンダーが集うカンファレンス「NetEvents」がタイ・プーケットで開催された。今回のテーマは「トラフィックの増大」と「セキュリティ」。イベントの概要を報告する。
世界各国のネットワーク関連製品ベンダーが一堂に会するグローバルカンファレンス「NetEvents」。その通年プログラムの下、2011年11月16〜17日の2日間に渡って開催された「APAC Press Summit」は、マスコミ関係者やアナリストを介してアジア・太平洋地域のユーザーに製品戦略を紹介するためのイベントだ。10年めの節目を迎えた今回は、中国、韓国、インド、オーストラリアなど14カ国から約100人が参加。 会場となったタイ・プーケット島の「Indigo Pearl」ホテルでは会期中、合計3つの講演と5つのパネルディスカッション、10を超えるラウンドテーブルが催された。

強い訛りを含んだ英語が飛び交う質疑応答では、「よく聞こえなかった」と聞き直す場面も頻繁に見られた

いかにしてクラウドとビッグデータに適応するか
今回の最重要テーマは「飛躍的に増大するネットワーク負荷への対応」だ。クラウドコンピューティング、スマートデバイス、ビッグデータ、スマートシステム─。昨今、企業ITの分野で話題となるキーワードにはいずれも「データ量の増加」という難題が通底している。プロセサやストレージの性能向上が叫ばれがちだが、データを流通させるためのネットワークが十分に機能しなければ“絵に描いた餅”で終わってしまう。
そうした課題意識を背景に、ネットワークベンダー各社は会場で「次世代」というキーワードを口々にした。等比級数的なデータ増加を伴う新しいニーズに対応する為には、従来の延長線上で対処するのではなく、新時代にふさわしい構造に見直す必要があるとの考えだ。
とはいえ、各企業は多大な投資を通じて構築したネットワークインフラを持っている。それらをかなぐり捨てて、新しい仕組みを1から作り直すことは現実的ではない。既存資産と折り合いを付けながら、いかに新しい課題に対応していくか。本イベントに参加した主要ベンダーが提示する“現実解”を見ていこう。
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