データ保護に対する取り組みについて、日本を代表するクラウドプロバイダーの1社であるインターネットイニシアティブ(IIJ)に話を聞いた。クラウドプロバイダーはデータ保護をどのように考え、実際どのような取り組みを行っているのか。そしてクラウドサービスを選択する際に考えるべきポイントとは何か。
要件や必要に応じて選べるデータ保護対策
ーーユーザーが利用できるデータ保護の対策については、具体的にどのようなものがありますか。
神谷氏:例えば、「IIJ GIOコンポーネントサービス」のストレージアドオンは、用途に合わせて、NAS、FC-SAN、IP-SANから選択が可能です。標準で筐体内に1世代バックアップ、オプションで1世代バックアップ(同一リージョン、または異なるリージョン)など、お客様の要件に応じてさまざまなデータ保護の仕組みを提供しています。その他にも、「IIJ GIOストレージサービス」では、クラウド型のリモートバックアップソリューション「IIJ GIOリモートバックアップ forNetApp」や、スナップショット・リストア機能などを提供しています。
現在は、DR(災害対策)用のメニューというのは特別に用意はしていませんが、SIと組み合わせてリモートにバックアップしたデータをリカバリするシステムなどご要望に応じて構築可能です。BCP(事業継続計画)やDRに標準的に対応できるメニューは今後検討していきます。
川本氏:8月から、ホステッドプライベードクラウド「VWシリーズ」を提供開始しました。VMware vSphereESXiがプリインストールされたハイスペックな専有物理サーバーを提供するタイプなのですが、お客様VMのバックアップ基盤としても利用していただけるような想定もしています。
ーーバックアップサービスの利用状況はどうでしょうか。
川本氏:「IIJ GIOストレージサービス」の利用状況を見ると、オンプレミス環境のバックアップ用途というお客様が多くなっています。
IIJ GIOは、他のパブリッククラウドサービスと比較するとエンタープライズ系のお客様が多いのが特徴ですが、それでもまだWebサービスや情報系でのご利用は多いです。情報系では遠隔バックアップの必要性をあまり感じていないと言うこともあるのかもしれませんが、サービス事業者での障害が発生するたびに、徐々にニーズが高まっていくのではないかと感じます。
神谷氏:今後、人事、給与系など業務システムで利用される割合が増えていくにつれて、バックアップに関する要件や要望は厳しくなっていくと思います。データの保管場所が同じ事業者内で良いのかという話も出てくる可能性もあるので、他の事業者さんと連携なども含め、検討をしていく必要があると考えています。
品質の高い、安定したサービスを目指して
ーー情報漏えい対策などのセキュリティについてはいかがでしょう。
川本氏:外部からのセキュリティ強度については、データ保護と同じで、お客様の要件に合わせたネットワーク設計、ホスト設計を自由にすることができます。必要に応じたセキュリティ強度のネットワークを作れることが大きな強みです。
神谷氏:IBPSの時代から、リソースオンデマンド、シェアードホスティングも長く運用、提供してきた実績あるシステムですので、セキュリティの基本はあまり変わらないと思います。運用担当者、エンジニアからデータセンターの設備担当まで、すべての関わる人間をオペレーション上で監査できるようになっています。お客様の大切なデータを預かる以上は当然のことです。
ーー最後に読者へメッセージをお願いします。
神谷氏:リソースオンデマンドサービスから10年以上、信頼や実績を積み重ねて、それを発展させたものがIIJ GIOです。過去に大きな事故や障害を起こしたことはありませんし、これからもそういうことがないよう、着実で安定した運用を行っていきます。データ保護に関しては、お客様のシステムの重要度やポリシーに応じて、柔軟に最適な対策を選択できますので、課題や悩みをお持ちの企業のかたは是非ご相談ください。
川本氏:IIJ全社の特徴でもありますが、経験と実績を積んだエンジニアをはじめとする全社員が“品質の高い、安定したサービスを提供する”という信念を持って働いています。新奇性や先進性だけが突出したものよりも、優れた品質と安定性こそ、お客様のメリットになると考えています。
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