アズビルは2012年12月25日、制御システム向けのセキュリティ対策ツール「VISUACT-V」を発表した。同社のグループ企業であるアズビル セキュリティフライデー社と共同開発した。
VISUACT-Vが対象とするのは、電力やガス、水道、交通といった公共インフラや、石油・化学プラントなどで稼働する制御システム。これらは、処理性能や安定稼働を最優先するため、それらを損ねる可能性があるアンチウィルスソフトやセキュリティパッチを適用しない場合が多い。このため、サイバー攻撃の標的になりやすい。
VISUACT-Vは、制御システムのネットワークを流れるパケットをリアルタイムに収集し、内容を分析。実行マルウェアの侵入や不正アクセスが疑われる場合に、管理者に通知することで早期対応を可能にする。ネットワーク上に製品を追加するほかは、既存システムに変更を加える必要がないため、処理性能や安定稼働を確保できる。
VISUACT-Vはハードウェアとセットで売り出す。価格は200万円から。アズビルの既存顧客を中心に、2013年度に3億円の売上げを目指す。
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